neiro (ページ26)

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「この日程無理ちゃいます？」

俺の疑問をぶつけると相手の担当はむっちゃイラッとした顔するん
そりゃそうよな、ガキに言われるんやもん

村上くんは横で笑い堪えていて、なんか言えやってマジ思う

俺が偉いわけでないのに言うには理由がある
相手の出方を見るため

それだけ

「こちらは今までの経験値で出しています。」

自分らの正当性を毎回言われるけど、こちらはこの資料を素直に持ち帰って話し合いますなんて言えないのが自分ら

「出来ましたらこの書かれた人数に10人増やした場合の納期考えてもらえません？」

「10人ですか？」

「人を増やしたイメージでどう仕事が変わるか計算してほしいんです。それが出たら話を勧めたいと思うので。」

ほらな、一気に不満な顔になった。

嫌なら断ってくれた方がええのに、「数日の時間ください。」なんて言うからまたこの会社来なきゃあかんやん。会議室を出と慌てて数人の人が挨拶をしてくるって事は盗み聞きして、こっちの反応を聞いていたんだろ？

俺と村上くんはさっさとエレベーターに乗ってビルを出る。

車に戻るとすぐにお互いのスマホが反応する。

「村上くん、来た？」

「あぁ、来たな。大倉の悪口言いまくっているらしいで。」

「俺って嫌われキャラなん？こんなかわいい顔なのに！」

なんて笑うけど……これも仕事なんよな

俺のスマホが反応する

相手はこの会社の情報を落としてくれる社員さん

返事を返してから俺は車のエンジンをかけた

「お手並み拝見でええんちゃう？どんな計算出してくるやら期待しておこうか。しかし、大倉が来てからほぼ相手は勝てへんな。」

俺がこの部署に回されたのはそう言う理由だって分かっている。

現場の地獄を経験している。無茶な納期や人数いなくて16時間勤務とか完全にアウトな案件を俺は経験してきたから、無茶案件を見るとイラッとしてしまう。

「どうせ、アホな数値ですよ。毎回そうですもん……それでお前らしてみろって言うの。」

煙草を吸い始めてすぐやった、スマホが反応して信号停車の時に画面だけ見る。

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……章大からやった。