レジレコ短編物語 (ページ17)

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Story of 燕ページ17

私には仲良しだった幼馴染がいる。

今はV系バンド・BugLugのベースをやっている。

燕君、すっかり有名人だな。

そういえば私が小さい頃、髪が鳥の羽みたいな感じだったから

よく「ツバメ君」って言ってたの、思い出した・・・

人通りが増えてきた、駅前のイルミ広場。

昨日の夕方、ポストに一通のはがきが届いた。

差出人は「燕」

明日の夕方６時、駅前のイルミネーション広場に来て、と言う内容。

あ、小さいころこんな話してたなぁ――――

『あたしツバメくんのこと、すき！』

燕『ぼくもすき！おおきくなったらけっこんしよーね。』

『うん！』

「結婚・・・かぁ。燕となら良いかも・・・なんちゃって。」

周りはカップルだらけ、まぁクリスマスだし当たり前。

開いたベンチに座って、イヤホンを耳に入れて音楽を聴いていた。

そして、だんだんと眠くなってきて意識が飛びかけたころ・・・

？「・・・ねぇ、A？Aだろ？」

肩を叩かれたので後ろを振り返ると、燕がいた。

「つ、ばめ？燕だよね？」

燕「久しぶりだね、元気そうでよかった。」

私の隣に腰かけ寒いね、と呟いてにっこり笑った。

燕「あのさ・・・僕今バンドやってて。名前が売れてきたらAに

言いたい事があったんだ。小さい頃、結婚しよって言ってたの覚えてる？」

あの話、まさか本当の事だったんだ！！首を縦に振る。

燕「良かった。あの話、実現しようと思って・・・

まずは僕と結婚前提に付き合ってほしいな。」

ほっぺたがかぁっと熱くなり、何とも言えない幸せな気分になった。

「もちろん！私、ずっと待ってたから。燕がそう言ってくれるの。」

燕「本当！？嬉しい、本当良かった！」

それから二人で手をつないで、私のアパートに帰った。

部屋に着くとすぐ、燕が表札に名前を書き入れた。

【長谷川A＆燕】