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キセキ226 ページ21
新学期もまもなく始まる
バスケ部の春休み中の練習が本格化する直前
花宮と白凪はバスケ部の部室を訪れていた
懐かしいなぁと零す白凪に、ほんの数ヶ月前の話だろうと花宮は呆れた風に言い放つ
棚にあるいくつかのノートを引っ張り出した白凪が
花宮の手にある資料を受け取って、今度はファイリングしていく
A「結構整理終えましたね」
花宮「あとは備品の確認か。
体育館の方は昨日で終わったよな？」
A「ですねー、自主練で割れたボールの発注もしましたし
設備の方は明日業者の点検が入るので、明日は体育館使えませんし。
となると、倉庫の方ですか？
新入部員入ってからじゃないと発注できないのもありますけど
一応、状態確認して在庫確認必要ですもんね」
花宮「じゃあそっち行くか」
ノートを手にしたまま部室を出た白凪が
鍵をかけてから先を行く花宮を追いかける
白凪の臨時コーチとしての業務も
なかなかに身についてきたようだ
元々要領もよく、マネージャーとしても優秀だった彼は、それらの技術を中学校で培ってきたのだろう
今日、この確認が終えれば
花宮がバスケ部に、というよりも白凪へ手を貸すのは最後であり
次のバスケ部の練習日からは白凪の作成したメニューの基で練習が行われる
監督責任も全て彼に移ることになる
A「(インハイ予選が始まるまで数ヶ月。
俺の眼が、そこまでもってくれるといいけどな)」
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作者名：琉月 | 作成日時：2018年8月24日 12時
