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キセキ208 ページ3

大きな揉め事もなく、終えた勉強会
途端飛び出して行った火神に瞳を瞬かせた白凪は

ふと数日前の桐皇との合同の時を思い出した


A「ふ、あははっ…あー、もう、ほんとバスケ馬鹿だねぇ」


とんとんと机にノートを叩いて揃えた白凪は
頬杖をついてその後ろ姿を見つめた
それから黒子へ視線を向けると


A「お前は行かないの?」


そう笑いかけた
黒子はそれから視線を逸らすも、小さく頷き返す


黒子「僕らだけじゃありません。
先輩達も何人か…」


伊月「俺も行くし、日向も行くよ。
みんな、バスケ馬鹿だからな。

Aも行く?」


A「えぇ、汗かくの嫌だなぁ。
ザキ先輩、一緒に行く?」


嫌だと言いつつ、後ろを通り過ぎた山崎に振り返ると
山崎は意外そうにした

しかし、歯切れの悪い返答に白凪が嫌ならいいけどと答えると
そうではないらしい


山崎「まあ、Aが行くなら行くけどよ」


A「ふぅん…じゃあ、荷物置いたら体育館行きますね」


ひらりと手を振って白凪は部屋を出ていく
山崎がそれを追いかけたのを見て、椅子の背もたれに寄りかかった原がガムを膨らませる


原「行かせてよかったの?」


花宮「俺が口出すことじゃねえだろ。
ヤマがいるなら、まあストッパーくらいにはなってくれるだろうしな」


瀬戸「それって、どっちの意味」


花宮「…さぁな」


ああ、もう面倒ごとは避けてほしいのに、花宮も白凪も性格が悪い
瀬戸は何も聞かなかった、見なかったことにして再びアイマスクを下げた

不敵に笑った花宮を見て
原はきゅっと口角を上げ
古橋は静かに扉を見つめた

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作者名:琉月 | 作成日時:2018年8月24日 12時

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