キセキ207 ページ2
花宮「どうした」
A「…ううん、なんでも」
下手くそな笑顔を浮かべた白凪に
花宮は手を伸ばして頭を撫でる
触れた体温は適切だし
眼も充血している様子はない
ただ単純に疲れたのだろうと当たりをつけて、花宮は席を立ち上がった
花宮「売店行くか」
A「んん?」
花宮「好きな物買ってやるよ。
ほら、行くぞ」
A「…俺にほんと甘いなぁ。
でも、行く!先輩、シュークリーム買って?」
花宮「はいはい、売ってればな」
適当に返事をする花宮に飛びついて
それを引き剥がさない花宮にも驚く
原からガム
古橋から飲み物
山崎から甘い物の要求がそれぞれあったので
白凪は手を振って了承した
売店コーナーへ向かう途中
ふと、花宮が思い出したと風呂場へ向かう
A「なんで風呂場?」
花宮「お前体重落ちたんだってな。
ちょっと測れ」
A「60kg前後だと思うけどなぁ」
絶対嘘だと思いながらも、花宮は大人しく体重計に乗る白凪を見守る
やはり体重はバスケを部活としてやっていた頃より落ちていた
それでもまあ、許容範囲かと判断し
少し何か食べさせようと、売店で何を買うか考える
花宮「また泊まり行くって話だったな。
何か食べたいもんあるのか」
A「そうそう、先輩達と食べた方が楽しいし?
賑やかだし。
食材は折半で、食べたいものかぁ…ドリア?最近作ってないや」
何を食べたいあれを食べたい
そんな会話も久しぶりだなと白凪は感じながら
合宿後のご飯がいつもより、楽しみになった
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作者名:琉月 | 作成日時:2018年8月24日 12時