キセキ107 ページ30
ズキズキと
痛みを訴える足に、白凪はゆっくりと速度を落として
やがて立ち止まる
自分が傷つくのはきっと間違いだ
霧崎第一は非道な存在で
そこのエースとして君臨する彼は悪役だ
いつ、狂ってしまったのだろう
どうしてこうなったのだろう
楽しくて
笑いあって
そんな世界を壊したのは、白凪自身
手放したのは彼だ
A「あぁ、そうか...」
バスケを楽しんでしまったからか
諦めにも似た息を吐き出し
そこで、着信を知らせた携帯を取り出した
【着信:栗原 豊】
感情を映さない瞳でその名前を見つめた白凪は
やがて切れたそれに目を細める
携帯をしまい
白凪は日が沈み始めた空を見上げた
A「(あの日も、こんな空だった)」
桃井と白凪が約束を交わした日
花宮にスカウトされた日
青峰と喧嘩した日
赤司に切り離された日
そして
両親が離婚し、自暴自棄になった日も
白凪が走り去り残された4人は
マジバにいた
そこに緑間と高尾がいたのは偶然だが
相席したのはなぜだっただろう
白凪の話題だからだろうか
緑間「Aにあったのか」
黒子「話すことはないと言われてしまいましたが...」
緑間「当然の反応だな」
落胆する黒子に
呆れた様に鼻を鳴らす緑間
緑間「桃井や黒子の比でないほど、Aが負った傷は深いということだ。
今はまだ、踏み込むべきではない」
火神「...つーかよ、あんまお前らの話と今の白凪がいまいち結びつかねーんだけど」
桃井「それは、そうかも」
黒子「...少し、彼について話しておくべきかもしれませんね」
中学時代の話を
今の白凪からはおそらくは想像つかない
面影こそ残るが前面には出ていない
キセキの世代が知る白凪Aという存在を
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琉月(プロフ) - 神無威さん» コメントありがとうございます！！リメイク作品ということで、思い入れもあるのでとても嬉しいです!! (2018年1月14日 23時) (
レス) id: 48d38a4c2a (このIDを非表示/違反報告)
神無威 - この小説凄く良いです。一言一言が心にしみます。これから白凪君がどうなっていくのか楽しみです！更新頑張って下さい！楽しみにしてます (2018年1月12日 23時) (レス) id: f87266c109 (このIDを非表示/違反報告)
琉月(プロフ) - レイスさん» わぁ、ありがとうございます！！ (2017年12月30日 21時) (レス) id: 48d38a4c2a (このIDを非表示/違反報告)
レイス - かっこいいです！夢主くん！ (2017年12月28日 20時) (レス) id: f87266c109 (このIDを非表示/違反報告)
琉月(プロフ) - *。赤司 妃奈 。*さん» コメントありがとうございます！読んで頂きありがとうございます。夢主かっこいいって言ってもらえて嬉しいですヽ(・∀・)ノ (2017年12月16日 20時) (レス) id: 48d38a4c2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琉月 | 作成日時：2017年11月17日 2時
