キセキ106 ページ29
ハッとした青峰が
掴んでいた左腕を見る
しかし離した途端また逃げられても困ると躊躇っていると
白凪が逃げないから、と付け加えた
その言葉を信じて離せば
彼は振り向きさえしなかったが、再び走り出す様子もない
青峰「なぁ、少し話そうぜ。
さつきも、テツも話したいことあるんだよ。俺も」
A「俺はない」
桃井「シロ君、私あの約束を...」
今更戻れない
約束は、忘れないという約束は白凪は覚えている
あの頃の景色を、しっかりと
A「なに、約束って」
けれど、その資格を自分は持っていないから
自分の帰る場所はそちら側でなく
霧崎第一の下だ
黒子「A君、1度話しましょう！僕達が君を傷つけた...」
A「だからっ、俺は話すことないって言ってるだろ!?
何を話すんだよ、お前らと仲間でもなんでもねぇのに...
いまさら、踏み込んで来んなよ!!」
振り返り
そう叫んだ白凪は拒絶しているはずなのに
その表情は言った本人が傷ついている様に痛々しく
どこか泣きそうで
A「先に切り離したのはお前らなのにっ...」
結局最後に全てを壊したのは
積み上げてきた大切なそれらを踏み躙ったのは白凪自身だ
誰も気づいてやれなかったのは自分自身のことで手一杯で
白凪が上手く隠していて
それでいてお互いに無関心だったから
今度こそ走り去る白凪を追いかけることは叶わなかった
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琉月(プロフ) - 神無威さん» コメントありがとうございます！！リメイク作品ということで、思い入れもあるのでとても嬉しいです!! (2018年1月14日 23時) (
レス) id: 48d38a4c2a (このIDを非表示/違反報告)
神無威 - この小説凄く良いです。一言一言が心にしみます。これから白凪君がどうなっていくのか楽しみです！更新頑張って下さい！楽しみにしてます (2018年1月12日 23時) (レス) id: f87266c109 (このIDを非表示/違反報告)
琉月(プロフ) - レイスさん» わぁ、ありがとうございます！！ (2017年12月30日 21時) (レス) id: 48d38a4c2a (このIDを非表示/違反報告)
レイス - かっこいいです！夢主くん！ (2017年12月28日 20時) (レス) id: f87266c109 (このIDを非表示/違反報告)
琉月(プロフ) - *。赤司 妃奈 。*さん» コメントありがとうございます！読んで頂きありがとうございます。夢主かっこいいって言ってもらえて嬉しいですヽ(・∀・)ノ (2017年12月16日 20時) (レス) id: 48d38a4c2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琉月 | 作成日時：2017年11月17日 2時
