キセキ44 ページ6
翌日
瀬戸を叩き起し試合会場に向かった白凪は
控え室で簡単な挨拶とミーティングを聞いて
そのまま観客席でベストポジションを獲得した
夏からの因縁の対決
引き分け以上で秀徳の本戦出場は確定
白凪達、霧崎第一としては出来れば秀徳には勝ち越して欲しいところだが
他人任せにする気もない
A「(黒子は高尾をどう攻略するかが鍵だ。
逆に緑間は火神の跳躍力をどう回避するかが鍵だな。
まあ、緑間の方はチームプレイで大きな変化になるし
黒子も高尾対策はしてきただろう)
さぁて、楽しませてもらおうか」
鳴り響いた笛の音に
白凪は口角を上げた
最初こそ均衡していたが
徐々に動きに変化が出た
先に仕掛けたのは秀徳だ
火神をフェイントで躱し
そのフォローに木吉が入れば、緑間のパスによって
守備の薄くなった中に別の選手が切り込む
いい連係だ
わかっていても、緑間がそのままシュートを放つ可能性を考えれば
緑間をノーマークにはできない
けれど
火神が躱され木吉がそのフォローに入ってしまえば
中が手薄になり切り込まれる
A「あは、早速ピンチかなぁ?誠凛さん」
わかってはいても、止められない
誠凛がこれをどう攻略するか、白凪としても少し見応えがあると感じたのだろう
楽しげに笑みを浮かべ
黒子を見つめる
A「まさか、何も無しなんてことは、ないよな?」
それなら期待外れすぎる
白凪の瞳が
僅かに赤みを増した気がした
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琉月(プロフ) - 冬獅子さん» お返事遅くなりました!まさか、可愛くて癒されるという反応がいただけるとは思っていなかったので、意外でした...! (2017年3月3日 16時) (レス) id: b79a328951 (このIDを非表示/違反報告)
冬獅子(プロフ) - 続編おめでとうございます!白凪の性格とても可愛くて癒されました〜。誠凛との戦いでどうなっていくのか楽しみです! (2017年3月1日 0時) (レス) id: fdc0b78813 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琉月 | 作成日時:2017年2月28日 17時