キセキ77 ページ39
桃井にはその言葉が酷く心に突き刺さったが
白凪はそれに声をかけることなく
初戦よろしくねと典型的な挨拶をしてそこを離れた
カバンを持ち上げそれを追った古橋は、白凪に肩を貸す
古橋「他に何も言わなくて良かったのか？」
A「ははっ、言うことないでしょ。
勝てるなんてそんな大口叩いて負けたら嫌だし
そもそも不利だし
間違ってないわけですし。
暴君って的いてますよね。
自分のしたい試合だけ出る。仕方なく出たなら適当に流すのに点数だけは稼ぐ。
その癖、張り合えるヤツを探してるなんて...
キセキの世代なんてそんな奴らばっかり。
やってても仕方ないって思ってるくせに、自分の欲求を満たすことばっか考えてる。
自分勝手にも程がある」
嫌悪感を顕にしてそう吐き捨てた白凪
元チームメイトに向ける言葉にしては辛辣なものだが
未だ彼が中学時代の話をする様子は見せない
花宮がそれを催促する様子もないので誰もそのことには触れないが
白凪がキセキの世代を心から嫌っているかと問われれば、おそらく答えは否だ
なんだかんだ優しい彼だ
1度情を移した人間には甘くなってしまう傾向がある
古橋「それに、A自身は含まれないのか」
A「...含まれるに決まってるでしょう？
だからバチがあったのかもしれませんね。
それでも俺にとってバスケは
あんた達とやるバスケが何よりも大切で楽しいんです」
自分勝手なのはきっと白凪と同じだ
人のことは言えないとわかっている
好きだからこそできる
好きだからこそやっている
人を傷つけたというのに
傷つけているというのに
やりたいからやっているなんて
A「それで後悔したことが何度もあるのに」
いや
だからこそ、今があるのかもしれない
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琉月(プロフ) - 冬獅子さん» お返事遅くなりました！まさか、可愛くて癒されるという反応がいただけるとは思っていなかったので、意外でした...！ (2017年3月3日 16時) (
レス) id: b79a328951 (このIDを非表示/違反報告)
冬獅子(プロフ) - 続編おめでとうございます!白凪の性格とても可愛くて癒されました〜。誠凛との戦いでどうなっていくのか楽しみです！ (2017年3月1日 0時) (レス) id: fdc0b78813 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琉月 | 作成日時：2017年2月28日 17時
