キセキ60 ページ22
白凪は山崎と交代し
そうすれば必然的にマークへつくのは黒子だった
けれど、予想外だったのだろう
白凪は火神につくと、そう決めつけていたのだ
相田「黒子君のマーク...？火神君じゃなくて？」
黒子「...負けません、A君が相手でも」
A「そ？
でもどーせ、お前そろそろ交代じゃん。
まあ、そっちの考えなんてお見通しだけど？」
黒子にもう1発ぶちかましてもらって、エンジンをきってから下げる
おおかたそんなことを考えているのだろうが
そうはさせない
白凪は唇を舐め、不敵に笑う
チラリと黒子の視線が左足と左手へ向けられたのに気づき、軽く肩をすくめた
A「保険だよ？
大丈夫だってタカくくってると、そっちの先輩みたいになるかもだし。多少の違和感も、無視は良くないんだよ」
クスクスと笑う白凪は的確に挑発をしてくるが
実際の所、白凪のそれが保険でなく本当に怪我だと知っているのは霧崎第一のメンバーだけだ
ホイッスルが鳴ると
すぐ様ボールが黒子へと渡った
桃井や青峰、黄瀬といった帝光メンバーは元より
その現チームメイトも話を聞いて、白凪には注目している
何もなしに対峙するなど有り得ない
けれど、何が出来るのかと
A「(あっれ、警戒してねーの？最初にかましてくるとは思ったけど、俺相手に勝負持ち込むとか...)
チョーシ乗り過ぎ」
準備猶予なんて与えない
視線なんて関係ない
ボールを奪おうと瞬時に踏み込んだ白凪に
少なからず黒子は焦っただろう
それでも即座に技を出したことは、白凪も関心した
「「出るぞ...
思わずこぼれた笑みを隠すことは出来なかった
ｷｭｯ
A「ごめんね、黒子？」
ﾊﾞﾁｯ
確かに技は発動していた
そのはずなのに
白凪はそれを感じさせない程自然に、黒子からボールを奪取した
ダンっと強くコートへ打ち付けられたボールに意識が戻った時
既に白凪はゴールを決めていた
A「せめてパスすれば、まだ勝算はあったかもねぇ？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 139人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琉月(プロフ) - 冬獅子さん» お返事遅くなりました！まさか、可愛くて癒されるという反応がいただけるとは思っていなかったので、意外でした...！ (2017年3月3日 16時) (
レス) id: b79a328951 (このIDを非表示/違反報告)
冬獅子(プロフ) - 続編おめでとうございます!白凪の性格とても可愛くて癒されました〜。誠凛との戦いでどうなっていくのか楽しみです！ (2017年3月1日 0時) (レス) id: fdc0b78813 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琉月 | 作成日時：2017年2月28日 17時
