【黒○】その少年の“キセキ”の物語〜離隔と邂逅〜【男主】

キセキ41 ページ3

WC東京代表2校を決める決勝リーグ

その4校が
出揃った


バサりとジャージを着て
白凪は欠伸をかみ殺す


A「始まりましたね、決勝リーグ」


原「でも今日は出ないから、始まった感じしないよね。
てか、俺ら見てなくてもよくない？」


花宮「じゃあ試合でもしてくるか？
2軍しかいねーから、いつもみたいには出来ねぇけどな」


原「うわ、絶対無理」


無駄口を叩きながら
観客席へ腰を下ろす


今日の対戦カードは
誠凛vs泉真館
秀徳vs霧崎第一


普通に考えて
誠凛と秀徳の勝ちだろう


A「つーか、高さない俺らが秀徳とやっても手の内明かすだけだし。
むしろ

誠凛の方が要警戒でしょ。
スタイルもそうですけど、黒子だって何してくるかわからないし」


花宮「お前の昨日の報告だと最低限しかわからねーよ。
実際どうだったんだ」


A「丞成じゃあ対した情報集めにはなりませんね。
明日が秀徳となんで、俺が確認したい部分はそこで確認できるでしょ」


古橋「...Aは明日も出ないのか？」


山崎「マジかよ...相手ってあれだろ、泉真館」


A「あはっ、王者の肩書きなんて紙くず同然ですって。
アンタらだけで充分充分♪」


楽しげに笑いながら
白凪は入場してきた誠凛へ視線を向けた


A「(今日じゃあ何も仕掛けては来ないかな。
黒子が何もなしとか考えられないから、新技くらいあるかと思うんだけど...)」

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