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いつか必ず訪れる未来だと言うのなら ページ23

「もう2点、お伝えすることがあります」


十束の反応を待たずして
宗像が続ける

紫城が口を挟む様子がないことから、宗像のいうことは概ね正しいのだろう


「1つは
ストレインや裏社会における中で

彼の存在が噂となって広がっていることです。


目立つ容姿をしていますからね。
彼の力を利用しようと考える輩も少なくありません。

その点については
彼は自己防衛ができますし、いざとなれば我々が動くことも可能なので
そこまで心配はしていません。

ただ
問題なのが、その中で彼が
本物に近づいているという噂が広がっていることです」


「……?
本物って、預言者としてってこと?確かに正確さを増してはいるって話だけど」


「1部の狂信者の中で、彼を崇める集団ができています。

彼の死こそ、世界を変える起爆剤になるという、馬鹿げた思想をもった者。

彼を
神の啓示を授かる預言者であると。

履き違えた解釈を持つ者たちがいるということです」


さすがにそれは紫城も知らなかったのか
想像して思わず身震いした


「もう1つが
先程言いましたが、彼の力が変化したことにより

彼の前では
彼が望めば、国家機密さえも漏洩する可能性が生まれたということです。



それによって
我々は彼のリスクを4から5に引き上げました。


このまま
彼を吠舞羅の、赤のクランとして身を置くことは自由です。

ですが
彼にはそれだけのリスクが付きまとっている。
常に危険視されている。


万が一にも
炎が暴発した、などということになれば拘束は免れません。

それを理解して下さい」


それが紫城Aというストレインだ
遠回しに宗像は
紫城から目を離すなと伝えたのだ

もしもこのまま彼を仲間としておきたいのなら
十束が紫城の炎を安定させる他ないのだと


「話は以上です」


屯所を出ると紫城は静かに口を開いた


「ごめん十束。
でも、何かあれば


きっと
キングが約束を守ってくれるから」


そんなことはさせないと
十束はこの日、密かに心に決めた

それは一体誰のための→←変化していく力



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設定タグ:K(アニメ) , 男主 , 吠舞羅
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作者名:鍵宮 | 作成日時:2019年7月9日 19時

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