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真一郎side

リビングまで来て分かったことが1つあった
今は美琴が死んでから数十年前だと言うこと

真「数十年前か……」

『ん?何が?』

真「いや、何でもねぇよ。それよりさー」

美琴が目の前にいるだけでも感動なのによ
呼びかけたら返事が来ることも泣けてくる

『んー』

美琴はキッチンで軽めの料理を作っていた
母さんの味をいつも守ってくれる美琴には感謝しかねぇ…

真「オレら、結婚するか。」

『ぶふっ…!!』

真「なぁに吹いてんだwww」

『いきなり爆弾発言してんのよ!!』

真「いきなりじゃねーよ」

ずっと思ってた

『なんで?』

真「なんでって…ずっと好きなのは美琴も知ってるはずだ。それとオレの手で幸せにさせてぇんだ」

『真くんの手で…』

真「あぁ。美琴には苦労ばかりさせてすまないって思ってる。だけど他の男には任せられねぇ、オレが、オレの手でオレの横で幸せにさせたいんだ。」

『苦労なんてしてないよ。私はずっと幸せだよ?』

真「!」

美琴は苦労とか感じず逆に楽しんでいた
どんな困難があっても、必ず乗り越えた。
タイムリープする前、美琴は言ったんだ…“ずっと幸せだった”って。

『私は真くんや周りの人達さえ生きて笑ってくれれば、私は幸せなの。恵まれてるなって思うの』

そして自分のことは二の次だ

真「昔も言ったことあるけど…オレは美琴が笑ってるから笑えてるんだ。オレの横でニコニコ笑う美琴が好きなんだ」

他の男に渡すもんか
美琴はオレの横でオレの手で幸せにするんだ!!

『真くんがそう言ってくれるから…嬉しいな、私も真くんのこと好きだよ。』

真「美琴…」

『私、真くんの隣でもっと幸せになりたいな。』

今も幸せだけどね、と言葉足す美琴。

真「美琴!!おう、オレの手で幸せにさせてみせる!」

美琴は思いっきしニッコリと笑った

『私も真くんのこと幸せにさせるね』

真「オレは美琴が生きてるだけでもう幸せだ!!」

美琴のと日常が当たり前だと思ってたけど、当たり前じゃないことは誰よりも分かってるつもりだ。

『それは私もだよ』

真「ふは、オレら幸せもんだな。」

『そうだね!私達も、みんなも幸せ者だよ!!』

コト、と置かれた料理たち。

真「相変わらず美味そうだな〜」

俺の大好物、卵焼きもあるじゃん!

『ふふ、みんな私の手作り好きだね。』

嬉しそうに笑う美琴
美琴の手作りを不味いって言うやつ居ねぇだろ

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作者名:宮野志保 | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2023年4月24日 18時

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