キミをもっと幸せにしたくて【佐野真一郎】 (ページ1)

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真一郎side

スっと目が覚めた感じがした

真「あれ」

さっきまでワカと喋ってたはずだ
大事に持ってたネックレスと婚約指輪が無かった

真「てかイッテェ…！！」

ズキッと痛む頭

『真くん？大丈夫？？』

ガチャと入って来た

真「え……？美琴？」

なんで、美琴が…！？

『そうだよ。って泣いてるの！？そんなに頭が痛い？』

部屋に入って来てはそっ…と隣に来てくれた美琴
そのとき感じたのは暖かい温もりだった

真「んー、頭じゃねぇ。嬉しくて泣いてんだ」

『嬉しい？』

美琴が死んでから万次郎もエマも元気が消えた
でもタイムリープして美琴がいる

真「そ。美琴」

『ん？』

あの冷えきった体温ではなくてちゃんと生きてる証の暖かい温もりを感じたくてオレは抱きしめた

『んな…！真くん！！』

カァッと顔が赤くなる美琴
あぁ…愛おしいな

真「美琴」

チュ、と唇にキスをした。

『ッ…！！』

真「嫌だったか？」

『っ〜！嫌…じゃ、ない……』

真「だよな」

『ムッ…』

真「ぐはっ…！！」

な、めちゃくちゃ可愛すぎる！！
あーもう夢なら覚めないでくれ。
あんな絶望の世界に居たくねぇ……！

周りの人達を辛い思いにさせたくねぇんだ
美琴はオレがこの手で幸せにさせてみせる

美琴、今度こそは一緒に幸せになろうぜ。