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美琴side
家にいても学校にいても、どこにいても。
私は姉と見比べられていた
比べられることが誰よりも大嫌いだった
『みんな死 ねば良いのに』
姉ばかり見て私の事一切見てくれない
そんなヤツらが憎くて憎くて堪らなかった
「お前が殺 してみれば?」
いつの間にか特服を着た三つ編みの男と水色と黄色の髪色をした男が立っていた
『どうやって?』
「へぇ、殺る気なんだな。」
ニヤリと笑う水色と黄色の髪色にメガネかけた男
『じゃないと逆に殺られるでしょ』
「分かってんじゃん、竜胆〜俺、この子気に入った♡」
竜胆「おー、俺もだ。教えてやろうぜ、兄貴。」
「おけ」
『………竜胆…って、灰谷竜胆!?』
ここらでは有名人だ
竜胆「そうだけど」
『てことは…隣が灰谷蘭!?』
蘭「せいかーい♡」
なら確実に殺れるだろう
このチャンスを絶対に逃さない
『私を弟子にしてください』
竜胆「おー、お前が初弟子だな!兄ちゃん!」
蘭「そうだなぁ、よし。お前これからの抗争に着いて来い」
『え、抗争??』
竜胆「俺ら呼ばれてんの」
強いから呼ばれるのは当たり前だろう
『分かった』
蘭「お前名前は?」
『舞原美琴』
竜胆「美琴か!オメェ、バイク持ってねーよな?」
『持ってない、乗ったこともない。』
蘭「じゃあ初乗りだな!俺の後ろに乗るか?」
『…………なんか、怖そう…。』
竜胆「ブハッ…!!怖そうだってよ、兄貴!」
竜胆さんは爆笑していた
そこまで面白いこと言ったかな?
蘭「じゃあ走って来い」
『上等だ』
竜胆「なんか面白いことしてんな、無理すんなよ?」
竜胆さん優しすぎるな…これはモテそう
とか思ってたのは前回撤回で。蘭さんと同じスピードで走る竜胆さんを睨みながらも同じスピードで走る私
竜胆「お前凄くね?」
蘭「人間じゃない」
『そう?』
これが普通だと思ってたんだけどな
どうやらバイクと同じスピードでは走らないらしい
竜胆「走らないんじゃなくて走れないな」
『あれ』
蘭「声出てたぞ」
『へぇー』
私だけみたいだ
なんだぁ、もしかして友達が出来ないのこれ?(原因)
竜胆「オマエ呑気に喋ってけるけど疲れねぇの?」
『…………疲れたことないかも?』
蘭竜「体力おばけ」
『おばけになったつもりはないよ、運動が得意なだけ。』
勉強が出来ない代わりに運動は得意だった
でも姉にはいつも手を抜いていたから…
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作者名:宮野志保 | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2023年4月5日 22時