酔い潰れていた男性はまさかの歌い手さんでした【すとpr】【赤色担当】

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美琴side

性同一性障害…?
彼の話を聞く限り…その障害が思いついた
私はちゃんと彼と向き合う為にお酒を片付けた

「美琴ちゃん?」

私の行動を不審に思ったのかな

『ねぇ、美桜くん。もしかして、君￣￣￣……』

性同一性障害だよね…?と彼に向き合ってそう言った

「っ…!?なんで…」

『私、こう見えても医者なの。』

みんなを病気から助ける、お医者さん。
それが私の本業だ

「え…」

彼はとても驚いていた
まぁそりゃそうだよね

『ちゃんと免許もあるよ』

外科医だけどね

「……うん、良く分かったね。」

彼は辛そうにしながらも、頷いた。

『逆にそうだとしか考えられなかった』

彼は、性同一性障害を持っている。
そしてその障害にとても悩んでいた

『もっと早く、私が診てあげたかった。』

「美琴ちゃっ…ん…」

彼は号泣してしまった
本当に辛かったんだな…

『大丈夫、次は私がいるよ。』

性同一性障害は数少ないがこの世の中に必ず1人はいる
そして同じような障害に苦しんでる人も必ずいる
美桜くんはその1人なんだろう

「ありがとうっ…」

私は、一瞬だがすとぷりの莉犬くんとダブって見えてしまった。

『辛かったね』

彼の小中高は絶対に苦しかっただろうな
周りの子と違うから…

「……っ、美琴ちゃ…ん、また…ここに来ていいかな…?」

彼も辛いだろう

『良いよ』

彼を救いたいって強く思った

「ありがとう…てかさ、急展開しすぎじゃない…?」

『それは思った』

そこから何故か意気投合し連絡先まで交換してしまった…マジで急展開だね!?でも…“助けて”と言った理由が分かったから良しとしようかな

「今日、仕事あったんだよね?外科医なら大変じゃない?」

『今日の仕事は居酒屋のバイト』

「掛け持ち!?」

『YES』

「大変じゃない?」

まぁ大変だけど

『もうそろそろ辞めるつもりでいるからねぇ』

「辞めちゃうの?」

『給料も安定して来たし…めんどくさいし』

「後者が本音だな」

『てへっ』

バレちゃった

「でも…本当に良いの?」

最初はただの酔っ払いなのに…と

『良いよ。暇なとき来なよ、』

「え…」

彼に私の合鍵を渡した
この人なら渡しても問題無いと思ったから

「か、鍵は流石に…」

『良いよ。持ってなよ。何時でも来ていいからね?』

渋々と受け取ってくれた

「ありがとう。……」

『ん?』

いきなり黙ってどうしたんだろう?

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