酔い潰れていた男性はまさかの歌い手さんでした【すとpr】【赤色担当】

ー29ー ページ30

美琴side


みんなリビングで雑魚寝
昼前には起きてみんな帰って行った
私達も…何故か美桜くん家に。

『美桜くん?』

「ん〜……?」

美桜くんはずっと私を抱きしめていた

『どうしたの?』

酔っていて甘えたいだけ?
それともただ単に甘えたいだけ?

「……俺さ、数週間離れて分かったことあるんだ。」

『え?』

数週間私に会わなかったのは美桜くんの嫉妬と物理的に忙しかったからみたいだ

「情けないことにさ、美琴が隣にいないと不安になるし胸が痛くなるんだ。」

美桜くんもそう思ってたんだ

『私もだよ』

「本当?」

『うん、本当。』

もう本当に不安になるし、胸が痛くなるし…
とても寂しく感じた。

「俺の傍にいてくれる?」

『傍より隣にずっといるよ』

美桜くんはウルウルと涙目になっていた

「莉犬も…?」

『もちろん』

私にとって“莉犬”は私のヒーロー
“莉犬”を生み出した“美桜”くんも私のヒーロー

「ふぇぇぇ…!俺っ、俺っ…」

本格的に泣いてしまった

『美桜くん…』

「美琴のこと好きでいて良かったっ…」

幸せそうにニコッと笑う美桜くんが
とてもとてもとてもカッコよくて綺麗だった

『私も、美桜くんのこと好きで良かった。』

だってこんなにも私のことを愛してくれる

「うん」

美桜くんから優しいキスがふってきた

『んふふ』

私も美桜くんと同じようにやった

「ん」

酒の力もあるから今日は何時も以上にイチャイチャ

『愛してるよ』

私は美桜くんを抱きしめた

「俺も愛してるよー」

結構な力で私を抱きしめていた
私は本当に嬉しかった

『えへへ』

私は本当に美桜くんのこと愛してるなって
彼の行動も全部、愛おしく感じていた。

ー30ー→←ー28ー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す