酔い潰れていた男性はまさかの歌い手さんでした【すとpr】【赤色担当】

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美琴side

美桜くんは今日は来なかったらしい

『珍しいなー…』

ココ最近ずっと来てたのに

『んー…』

ー数日後ー

『こんなことってある?』

婚約者に数日も会わない日ってある?
しかもここ数日、歌い手の人達とも会っていない。

『なんか…前に戻ったような…』

彼と会う前の、生活に戻った気がする。

『はぁ…』

逃げちゃったのかな…
それとも夢だった?

『でも…』

貰ったブレスレットとピアスは、ある。

ーまたもや数日後ー

『はぁ…』

今日も来ない
みんなにも会っていなかった

『胸が、痛いなぁ…。』

美桜くんに会いたいな
みんなに会いたいな

『寂しいよ…』

これってワガママかな?
声だけじゃ、足りない。

ー2日後ー

『はぁぁぁぁぁ…』

「先輩、何時もよりため息長いですよ。」

『苦痛』

電話かけても出てくんないし
ここ数週間、姿すら見ていない。

「そうですか。にしても先輩、髪伸びましたね。」

『あぁ…もう、外に出る気失せて放置してた。』

仕事がない日はずっと籠ってた
ご飯は?なら外に出たときに食べてる

「何時、倒れても知りませんよ?」

『あーそのときはそのとき』

どうせ今倒れても心配する人なんていないし

『はぁ、帰るわ。』

夜勤じゃないしずっとここにいてもアレだし

「あ、はい、分かりました。」

『またね』

私はそう言って夜の病院を出た

『はぁ…』

みんなに会いたいな

『嫌われちゃったのかな…』

何処で道を間違えたのかな

『はぁっ…』

私は邪魔にならない程度で地面に体操座りをした私は数分ぐらいこうしていた

『もういいや、帰ろう…。』

どうせ私には向いてなかったんだよ

『美桜くんならすぐに良い女性見つかるっしょ』

私はもう見つかんないと思うけどさ

ギュッ

誰かにバックハグされた
誰か…はすぐに分かった

『っ…』

正面を向けばみんながいた
涙目になってる…みんながいた

「ごめんね、辛かったでしょ?」

ななもりくんがそう言った

『………』

私は我慢出来なくて頷きながら泣いてしまった

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