酔い潰れていた男性はまさかの歌い手さんでした【すとpr】【赤色担当】

ー26ー 嫉妬 ページ27

美桜(莉犬)side

久しぶりの病院

「美琴にも会ってこーかな」

今の時間帯なら休憩でしょ?

「……美琴…?」

え、あそこにいるの、美琴だよね…?
なんで…俺以外の人と楽しく喋ってんの?
仕事なら仕方ないけどさ、聞こえてくる会話は…仕事じゃないよね?

「なんで…」

あんなに楽しく喋ってんの?
俺ってこんなに嫉妬深かったっけ?

「あとで問い詰めよ…」

なんであんなに楽しく喋ってるのか
そして距離も結構近い

「美琴は俺の…俺の…」

「莉犬?」

帰宅最中になーくんに会った

「なぁ…くん…」

「莉犬?どうしたの?」

「美琴は俺のだよね」

「え?話が見えないんだけど…」

このさい、なーくんに聞いてもらおう。

「美琴が、俺以外の男性と喋ってた。」

「??仕事なら仕方なくない?」

仕事なら多少目を瞑るけど!!

「休憩時間!仕事とは関係ない話で…美琴、楽しく笑ってた。」

あの笑顔は俺だけなのに。

「莉犬、嫉妬深いんだねぇ。」

ぽんぽんと優しく頭を撫でてくれた

「とてもイラついた」

「そか。今日はどうするの?俺と話す?」

「なーくんとお酒飲む」

「まふそらいるけど大丈夫?」

「うん…」

まふそらもいるんだ
みんなで飲んだ方が楽しいよね

「酒買って帰るか」

近くのコンビニよってなーくん家に向かった

ーなーくん家ー

「あ、おかえりなさーい。」

まふくんがリビングから顔出してそう言った

「ただいま。莉犬、拾ってきたよー。」

「ホントだ。あれ?莉犬、荒れてません?」

俺は未だにブツブツ言ってる

「まぁイロイロあってねー。みんなで酒飲も?」

「OKー。そらるさーん、お酒飲みましょー?」

「酒?良いよー」

てことでリビングで酒を飲み始めた

「で、莉犬、何あったんですかー?」

「美琴がさ、休憩中に米津玄師似のイケメンと楽しく喋ってたんだよ…。」

なーくんにそそいでもらった酒を飲む

「仕事じゃないのか?」

そらるくんはお茶飲みながら聞いてきた

「絶対に違うね」

「あ、酒なくなっちゃった…」

そそがなくちゃ

「莉犬、物凄く嫉妬深いですねー」

「自分の好きな笑顔、他人に見せてたらどう思う?嫉妬するっしょ??」

「………確かに、する。」

「……分かるっちゃあ分かるな」

「嫉妬するねー」

「それ見てとてもイラついた」

思い出すと泣けてくるしイライラする

「莉犬、そのブレスレットとピアス持ってたっけ?」

となーくんが聞いてきた

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