酔い潰れていた男性はまさかの歌い手さんでした【すとpr】【赤色担当】

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莉犬side

ここ2週間、彼女に会ってない。
家にも行ったけど、帰っていないようだった。

「んー…」

「どうしたんですか?」

「美琴不足」

「付き合った最初のカレカノあるある」

らしい。さとみくん、彼女いないよね?
なんで知ってるんだ?てかなんでみんなの恋相談役にいるの?

『ふぇぇぇー…!!マジキツい、もうダルいっ!!もう嫌だぁぁぁぁぁ!!』

なんか拗ね方?がころちゃんに似てる

「街中で叫ぶ莉犬の彼女」

「めっちゃ目元に隈出来てますねー」

2週間寝てなかったのだろうか?

「美琴ー?大丈夫ー?」

と叫んでみた

『!!美桜くんっ!!』

俺を見てキラキラと輝いていた
そしてこっちに走って来た

『い、癒しが…』

ギューと抱きしめられた

「どんだけ仕事に追い詰められてたんですか?」

『えーとねっ、オペオペオペオペ書類オペオペ書類オペオペオペオペ院内回りの2週間の繰り返し』

「「「えっぐっ…!!」」」

それは寝る暇も無いだろうな

「尚更、莉犬が欲しいんじゃない?」

「えっ、ちょ、さとみくん!?」

『えっ、くれるの!?』

「えっ!?」

「あげるよー」

「ちょ、るぅとくんまで!?」

どうぞとさとみくんもるぅとくんも俺の背中を押した

『え、じゃあ赤いわんわん貰って行きますね。』

ひょいっと持ち上げられてしまった

「えっ、普通…逆じゃないっ!?」

「えっー!!みんなっ!?」

さとるぅは手を振っていた
どうやら助ける気はなさそう

『えへへ』

猫みたいで可愛いけど…
やる行為は逆だからね!?

「お疲れ様」

肌も荒れてる…目元は隈が出来ていた

『うんー』

何時もの元気がない
ここは寝かせた方が良いかな

「今日は寝よっか」

『やだ』

「えー…んー、俺と寝る?」

『寝る』

ピタッと俺にくっついた

「っ…」

すると彼女はすぐに寝てしまった

「おやすみ」

『好きだよ……』

ふふ、良い寝言だなー。

「俺も好きだよ」

聞こえてないと思うけどね

「幸せ…だなぁー…」

小さい頃は良く幸せを掴もうと頑張ってたっけ?
障害持っててそれで何時も比べられたり…生きることを苦に覚えていた。でも、なーくん達に会って俺は変われたんだ。彼女にも会えて、とても…

「ふふふ…」

とても、とても幸せだ。
心が満ちていた

「愛してる」

今すぐにでも彼女と結婚したいなー
思いたったらすぐ行動!!
指輪でも見に行くかなー

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