酔い潰れていた男性はまさかの歌い手さんでした【すとpr】【赤色担当】

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美琴side

真夜中、赤髪の男性にぶつかった。

『あ、あの大丈夫ですか?』

私は恐る恐る話しかけた

「ん〜、らぶん(多分)」

え、それ絶対大丈夫じゃない。
呂律回ってないよ!?

『タクシー呼びましょうか?』

その方が安全だ
しかもこの人は顔が整ってるため逆ナンされる可能性だってある

「ん〜ん、らいろーぶだよぉ?きみぃ、優しいねぇ。」

優しいと言うより貴方が心配なだけですが?
足元めっちゃフラフラしてるし…危なかっしい

『そんなことないです。にしても本当に大丈夫ですか?』

「ん〜…良くないよぉ?眠……」

あ、これマジでヤバいやつ。
本人様寝ちゃいそうな雰囲気

『家何処ですか?送りますよ?』

「知らにゃい…」

『え!?ちょっ…』

寝てしまった。
しかも私の腕に抱きつきながら…

『どうしよう…』

ほかっとくわけには行かないんだよね
住所も知らないからタクシー呼べないし…

『お持ち帰り…か?』

1日ぐらいなら置いといても良いかな?
悪い人じゃなさそうだし…

『よしっ、帰ろう。』

この人を持って帰ろう
後日、今日の起こったことを丁寧に話せば理解してくれるだろうし。

「んん…助けて…」

『え?』

私はびっくりして、赤髪の男性を見た。
とても辛そうな顔をしていた

「助けて…」

仕舞いには泣いてしまった
辛い過去があったのかな?と思いながら私は男性を背負い、手を握った。

そして私の家へと向かった

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