警察学校組の同期は阿部亮平の恋人でした！？【コナン】 (ページ22)

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阿部side

俺らは照の家に行かず自分ちに戻って来た

『亮平〜』

阿部「どうし…わっ！」

真正面から抱きつかれた

『ふふ、かわいー。』

好きな人に可愛いって言われたくないんだけど！

阿部「可愛いのは美琴だよ？」

『亮平のためなら可愛くなるよ』

可愛いこと言ってくれるんだけど！！

阿部「今のままで良いよ、俺以外に変な虫付いたら大変だからさ。」

『私の亮平は嫉妬深いもんね』

阿部「美琴も人のこと言えないよ」

私の、って言ってる時点でね。
お互い笑ってどちらかでもなくキスをした

『ん、』

阿部「かわいい、」

『亮平大好き』

いつも以上に甘々だな

阿部「俺は愛してるよ」

6年間ずっと美琴だけを見てきたし思ってきた
それはこれからも変わらないだろう

『亮平、これあげる。』

さっ…と首に冷たい感触があった

阿部「桜のネックレス…？」

桜のモチーフしたネックレス
俺的には女っぽいだろうと思ったが…

『そ。私達と言えば桜、アイツらの合言葉や約束は“桜の樹の下でまた逢おう”。』

美琴を含めた同期達のモチーフは桜、自分たちで決めたようだ。

『それにネックレスの異性から送る意味、亮平なら分かるよね？』

阿部「当たり前だろ」

ネックレスの送る意味“束縛”“独占欲”

阿部「俺から送りたかったのに」

『んふふ、いつもくれる側だからたまにはあげさせてよ。』

阿部「指輪だけは俺に譲ってくれよ」

『ふふ、もちろん。』

そっと離れてタコ糸が閉まってある棚に向かった

『？亮平、どうしたの？』

阿部「頭の良いお前ならもう察してるだろ」

『えへへ』

阿部「美琴」

『んー？』

タコ糸をある程度の長さを出してハサミで切って、左手の薬指にグルグル巻いた。

阿部「生きて帰ってくるなら、どんな姿でも良い。だから、俺の元に必ず帰って来て」

それが何年かかろうとも、俺はずっとお前を待ってるから。

『ッ……わかった』

阿部「絶対だからな、絶対。」

俺よりも先に死ぬことは許可しない

『大丈夫、亮平を1人にしないから。』

阿部「うん」

俺は彼女の方に倒れ込んだ
ふわっ…と美琴の匂いがして、居心地が良かった。