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エルサside

またアナと遊びたい
けど、私の魔法でアナを危険にしたくない。
あれ以来、アナとは会っていなかった。

夜になればあの森に行っていた
あの子といれば安心が出来た

『またか』

前に出会った場所まで行けば必ずあの子はいる

エルサ「うん」

いなければ多分、不安に陥る。

『来なよ』

案内された場所は木造の家だった

エルサ「ここは?」

『俺の家』

こんなところで住んでるの?

エルサ「寂しくないの?」

『もう慣れた』

随分前からここにいたのだろう

エルサ「魔法は……どうしたの?」

もっともこれが聞きたかった

『生まれつき』

エルサ「私と同じだね」

この魔法が凶器に変わるなんて知らなかった

『そうなんだ。他に聞きたいことは?』

エルサ「なんでここにいるの?」

両親のところに帰らないの?

『俺はここで親に捨てられた』

目が変わった
憎い、ような目をしていた。

エルサ「それは魔法のせいで?」

『そうだよ。殺されると思って俺は捨てられたんだ』

エルサ「なら私が隣にいる」

何故か自然と口からそう出た

『……無理しなくて良いから』

なんでそんなこと言うの?

エルサ「無理してない」

『君は頑固だね。名前は?』

友達になれるチャンスだ

エルサ「エルサ!!」

思いっきり名前を答えた

『エルサ…、か。良い名前だね』

名前は好きだ
だって両親から与えられた
初めてのプレゼントだから

『俺はミコト』

ミコトか
胸の奥に刻んでおこう
忘れないように

エルサ「ミコト!」

名前を呼んでみた

『なに?エルサ』

私の名前を呼ばれて嬉しかった
嬉しすぎて何回もミコトの名を呼んだ

『今日は寒いね』

エルサ「そうでもないかな。ごめんなさい…」

氷に常に囲まれてるから寒さには強い

『良いよ。仕方ないから』

ボワッと手から炎を出し近くに
あった木を燃やした

私にここの森を案内してくれた
彼は私より少し前に歩く
私は彼の後ろ姿が好きだ
追いかけるように、彼に近付く。

『走っても置いて行かないよ』

ギュッと手首を掴むミコト
私は彼の隣に並んだ
彼の背中と、彼の横顔が好きだ。
とても、安心出来るから。

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未来ーミクー(プロフ) - なっちゃんさん» コメントありがとうございます!!私も前からエルサが好きで、でも書く気はなく今まで書かなかったのですが、アナ雪2を見て更に好きになりました。今後もゆっくり更新させて頂きます。コメントありがとうございます!! (2020年1月8日 12時) (レス) id: 6e3b9846a0 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - はじめまして。アナ雪2を見てエルサを好きになってしまい、何かないかと占ツクで探してみたところ、こちらの作品が一番上にあり、読んでみたら、なんと自分の理想通りの設定で、即お気に入り登録と評価をさせて頂きました。更新、楽しみにしています。 (2020年1月8日 11時) (レス) id: 1d28a3be5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美音 | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2019年12月29日 15時

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