なぜか懐かれた【羽生結弦】 (ページ8)

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ゆづside

ベッドが意外にも高く売れたという

『物持ち良いのってメリットあるなー』

綺麗に使ってればこうやって高く売れる

「そうだねー」

美琴は夢中になって何かを作っていた

『なに作ってるの？』

「ゆづになんか渡したくて何かを作ってる」

『俺に？』

え、めっちゃ嬉しいんだけど。

「お世話になってるから、あげたくて。」

『気にしなくて良いのに』

俺は美琴が笑っていればそれで良いのだ

「気にするの！ダイソーとかで買い集めたもので悪いけど、何か渡したかったんだよね。」

どこかで見たことあると思ったらそういうことか

『でも気持ちだけで良いよ？俺は構ってもらいたい方だから、構ってよ。』

「もうちょっとで終わるから、待ってね。」

ピーズを数個通したらゴム糸を結び余ったところをハサミで切って俺に渡してくれた

「不器用でごめんね、いらなかったら捨てて良いから。」

え、絶対捨てないし。捨てられないし。

『俺も作って良い？』

「え？うん、良いよ。」

美琴が俺に作ってくれたものはブレスレットで、色は青と白に交互に入れられていた。
俺はその逆を作り、お揃いとして渡した。

「器用だね！凄い！！」

『そうでもないよ。無くさないでね』

「もちろん！ゆづとお揃いだね！」

『うん』

正直俺は女の子と関わるのが苦手だった
友達は最小限に抑え、学校にいるときは図書室だったりスケートリンクにいたりと人を避けていた。

だけど美琴だけは人目見たときから平気だった

「ゆづ、ずっと友達だよ。」

『もちろんだよ』

美琴がしんみりしてるのは俺らが宮城に戻ると知っているからだ
美琴のことは半年以上1年以下の付き合いだけど
一緒にいて楽しかったし友達でいたい

『美琴』

「ん？」

俺は唇にキスをした

「んな…！？////」

『絶対に向かいに行くから、隣、空けといてほしい。』

「へっ…？それってどういう…」

『彼氏として隣にいたいし、未来の旦那候補でいたいってこと。美琴のことが好きだよ』

「えっ…私のこと好きだったの…！？」

『うん。オリンピックで金メダル取ったら迎えに行くからね、俺以外の彼氏作らないでよ。』

絶対にオリンピックで金メダル取る

「ゆづって変わり者だよ、私なんか好きになるなんてさ…他に可愛い子たくさんいるのに。」

『そうだね』

変わり者で良いよ、俺は目の前にいる彼女が好きだ。