なぜか懐かれた【羽生結弦】 (ページ6)

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ゆづside

やばい、俺昼間遠回しに告白してた？？
その度に美琴はツッコミ入れてきたけど

『でも嘘じゃないし』

オリンピックで金メダル取ることも
美琴と幸せになることも

『う、顔見るのはず。』

どんな顔して明日会えば良いんだよ
すると家のチャイムがなった
今の時間は夜の9時半あたり

『宅急便かな？？』

姉ちゃんがAmazonでこの時間帯に届くように設定したとか何とか言ってたから
俺はストーブの前から離れて玄関に向かった

『はーい』

「やぁ」

ガチャと開ければそこにはパジャマ姿の美琴がいた

『誰もいないから閉めちゃお』

「ちょっと待ってそれは酷くない！？」

『もー、こんなに時間になんなの？良い子は寝る時間だよ』

「良い子じゃないから！」

「あら、美琴ちゃんじゃない。中に入れば？」

後ろから姉ちゃんの声がした

「ゆづ姉こんばんわ！良いですか？」

「良いわよ〜、一緒に歌番組見て暖まろ？」

『え！？』

「おじゃましまーす！」

美琴は俺を素通しして洗面所に向い手洗いしてからリビングに向かった

『ちょっと俺が座ってたとこ取らないでよ！！』

「えー、ここが1番暖かいんだもん。」

『俺が寒くなる！』

「仕方ないな〜、私の隣に来る？」

『仕方ないなって何？もー、』

「でも結局は座るんだ」

『みかん剥きよろしくね』

俺はストンと隣に座った

「はいはーい」

「あ、二人さん。」

キッチンにいるお母さんから声がかかった

『「ん？」』

「ゆづのベッド、ダブルにしようと思ってるんだけどどう？」

『え。なんで？？』

「ゆづがベッド小さいって言ってたじゃない。美琴ちゃんは良くうちに遊びに来るし、それならダブルが良いかなーってお父さんと喋ってるんだけど。」

勝手に話し合いされてて草

『言ってたけど、んー。』

「あら、美琴ちゃんと寝たくないの？」

『ニヤニヤすんのやめてくれ』

寝たくないかって言われたら寝たいけどさ

「なら私のベッド使えば？私新しいのに変えるし」

姉ちゃんのベッドは何故かダブルで
本人曰く寝相悪く落ちるのが嫌だからって言ってたけど

「それも良い案ね！捨てるの勿体ないし」

『俺のベッドどうすんの？』

「んー、売ってお金にしようかしら。」

美琴を見れば黙々とみかんの皮を剥いていた

『美琴は良いの？』

「私！？」

『うん。週末とか家で泊まること多いでしょ』