なぜか懐かれた【羽生結弦】 (ページ13)

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美琴side

ゆづならそう言うと思った
私はあの場にいたかったっていう気持ちが強かった

「でも美琴は俺の隣にいたいって思ってそうで怖かったんだ。俺がもしあのとき誘ってたら、大切な人まで失うんじゃないかって。」

『ゆづ…』

あの日が起こる3日前に親からゆづママから連絡があったと言っていた
親がいきなり仙台行くかって話になってたのを聞いていたからだ

「来なくて正解だった、あのときの俺だったら守ることさえ出来ない。」

「はぁ…」

苦しそうにため息をついたゆづ
あのときの光景を思い出しているのだろうか

『ゆづ』

「なぁに？」

チュッと唇にキスをした

「っ…へっ！？/////」

『んふっ、顔真っ赤〜。』

ニヤニヤとからかっていたらチュッとキスされた

『んなっ！？』

「んふふ、仕返し。」

『もう〜！』

「ね、もう1回チューして？」

『えぇ、気に入ったの？』

キスをねだるゆづの姿は可愛くて仕方なかった

「うん、気に入ったから早く。」

『変わり者だね』

本当にあの金メダリストなのか疑うよ

「変わり者で良いよ」

すっごいねだってくるから、チュッとキスをあげた。

「愛してる」

『っ…！？ゆづ！？』

「我慢出来なくなった、やっぱ言う。愛してるよ」

『え？え？え！？』

「俺と付き合って欲しい、苦しいとき傍にいられないかも知れないけど美琴のこと愛してるよ。尽くしたいって思う」

『ｯ…！！』

「“ハブ”から“ハニュウ”になって欲しいって思ってる」

漢字は同じだけど、読み方が違うんだよね。

「俺と付き合って欲しい」

『ゆづには合わないからやめといた方が良いよ』

「なんで？美琴っていつも自己評価低いし自分嫌いだよね、まぁそんなところも愛せれちゃうんだけどね。」

『んなっ…』

「そんな美琴だから俺は好きになったんだと思う、守ってあげなくちゃってなる。最初は使命感にすぎなかったけど、好きな人がいるって聞いてからどうしても美琴を守るのは俺でいたいって強く思った。」

ゆづの目を見れば真剣さが伝わった
これは冗談じゃないんだと
ゆづは本気で自分の気持ちを私に伝えていた