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職員室行ったり、資料作ったりしてる間に昼休みになってしまったらしい。
少し離れた校舎から元気な声が聞こえてくる。
それでもやはり保健室は静かで
ちょっと学校の中では変わった所だ。
今日は体調悪いと言って保健室に来た生徒は一人も居ないし、平和な一日が過ごせそうだ。
ぐいっと腕を上に上げて伸びをしていたら
コンコンと戸を叩く音がしたので
「どうぞー」と声を掛けた。
「失礼します」
戸が開く方を見れば、ふわりと微笑みながら入ってくるのが見えた。
手には綺麗に畳まれた膝掛け。
「ありがとうございました」
俺の前に立てばそう言って膝掛けを見せるように前に出した。
「ええよ、風邪引かん方が大事やからな」
そう言って笑いながら膝掛けを受け取り、椅子の背もたれに引っ掛ける。
「保健室の先生ですしね？」
少し皮肉混じりに言ってくるから「そうやで」と返す。
返事をしたものの動かずこちらを見ているから少し首を捻る。
「ご飯、友達と食べるんやないん？」
「そうですけど、もうちょっとぐらいええやないですか」
そのまま近くにある椅子に腰掛けた。
そしてちらりとこちらを見てふわりと微笑む。
「ええけど」
そう言って笑うことしか出来ないから相手の方が一枚上手な感じがする。
「朝外に出たはいいんですけど、流石に寒くて。助かりました」
少し首を傾けて言うもんだから、さらさらな髪が動き光に当たってきらきらと光る。
「あれぐらいええよ。また持って行ってもええで」
親切心半分、下心半分。
こんな時間があるなら次も、なんて期待してしまった。
「ほんまですか？」
ぽろりと言ってしまったのに、じっとこちらを見てくるから逃れられない。
「嘘は言わんよ」
何も無いようにふわりと笑ってそう言うと、相手もふわりと微笑む。
「じゃあ、また借りに来ます」
そう言うと「そろそろご飯食べに行きます」と言って保健室から出て行こうとする。
「また来てな」
相手が戸に手を掛けたあたりで声を掛けると軽く会釈をして出て行った。
また、次もある。
そう思うと、頭の中がこんがらがってどうにも出来ない。
まだ仕事あるから、こんなん駄目や。
頭を切り替えようと自分もご飯を食べようと職員室へ向かった。
Fin .
＿
遅ばせながら蘭芽さんのリクエスト完結しました。
何かあればご連絡お願いします。
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零(プロフ) - 蘭芽さん» 返信遅くなりましたが、コメントありがとうございます。分かりやすくガツガツ行くようなイメージではなかったのでこのような作品になりました。そう言ってもらえて嬉しいです。 (2018年12月30日 16時) (
レス) id: ea67087d27 (このIDを非表示/違反報告)
蘭芽(プロフ) - ありがとうございました。両片思いなのが良いですね。イチャイチャラブラブすんじゃなくて落ち着いた恋ってばどさんにピッタリだと思います。 (2018年12月8日 16時) (レス) id: 568cceb099 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - はるさん» リクエストありがとうございます。人気CPですねー、考えてみます。 (2018年10月21日 22時) (レス) id: 2f1a09272c (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - リクエスト失礼します。青×緑でリアル設定のお話が見たいです。よろしくお願いします。 (2018年10月21日 21時) (レス) id: d6652bb1f2 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - いちご18さん» リクエストありがとうございます。考えてみますね。 (2018年10月20日 19時) (レス) id: 2f1a09272c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零 | 作成日時：2018年9月30日 17時
