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靴を脱いだらまた腕を引っ張られて
ソファに座らせられる。
神ちゃんはそのままキッチンに行って
「お酒飲む？」
と聞いてきた。
確かにもう少し飲んでもええかな、とは思ったけれど
そんなに飲む気分でも無かったから
「ええよ」と返しておいた。
そしたら神ちゃんが完全にキッチンに引っ込んでしまって
カチャカチャと何かをし始めた。
一応来客やし、何もしない方がええんやろうな。
ソファに座ったままキョロキョロと部屋を見てみる。
家には久し振りに来たから
少し家具や飾っている物が変わっている。
何ともお洒落な神ちゃんらしい。
そんなことを考えつつぽやっとしていたら
俺の目の前にコーヒーが置かれていた。
知らない間に部屋の中は
コーヒーの香ばしい匂いで溢れていて心地がいい。
二人掛けのソファの隣に座る神ちゃんのコーヒーは
ほとんどコーヒー牛乳のような色で
酔っぱらっている神ちゃんそのもののような感じだ。
横に座る神ちゃんはと言えば
相変わらずふわふわとしていて
美味しそうにコーヒーを飲んでいた。
酔っているはずなのにコーヒーを出そうと思う辺り、
やっぱ神ちゃんやなあと思いながら
少しコーヒーを飲む。
散々眠たいと言っていたから「眠たくないん？」と聞けば
「眠たい」と返って来る。
「それなら帰るし、寝や？」
そう言って、くいっとコーヒーを飲んだら
横から小さい声が聞こえた。
「ごめ、何か言った？」
「……やだ」
そしたら立ち上がって俺の腕を引っ張るから
慌ててカップを置いてされるがままにする。
廊下に出たから、まさかと思ったらそのまさかで
寝室まで連れて来られた。
やっと腕を離してくれたと思ったら
神ちゃんはベッドに潜り込んで
ベッドの空いたスペースをぽんぽんと叩く。
「……俺も？」
「そう」
じっと見詰めて言うもんだからベッドまで寄ったら
くいくいと腕を引かれる。
これはもう、
そう思って大人しくベッドの中に入る。
神ちゃんは嬉しそうに笑って引っ付いてきた。
少しそのままにしていたら
余程眠たかったのか寝息が聞こえる。
よくよく考えたら服はそのままだし、
カップは机の上に残ったままだし、
寝るには色々と終わっていない。
でも俺に引っ付いたまま寝てる神ちゃんを見たら
もういいやと思えてきた。
まあ、一回ぐらい酔っ払い甘やかしてもええやんな？
そう思うことにして俺もそのまま眠りについた。
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零(プロフ) - 蘭芽さん» 返信遅くなりましたが、コメントありがとうございます。分かりやすくガツガツ行くようなイメージではなかったのでこのような作品になりました。そう言ってもらえて嬉しいです。 (2018年12月30日 16時) (
レス) id: ea67087d27 (このIDを非表示/違反報告)
蘭芽(プロフ) - ありがとうございました。両片思いなのが良いですね。イチャイチャラブラブすんじゃなくて落ち着いた恋ってばどさんにピッタリだと思います。 (2018年12月8日 16時) (レス) id: 568cceb099 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - はるさん» リクエストありがとうございます。人気CPですねー、考えてみます。 (2018年10月21日 22時) (レス) id: 2f1a09272c (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - リクエスト失礼します。青×緑でリアル設定のお話が見たいです。よろしくお願いします。 (2018年10月21日 21時) (レス) id: d6652bb1f2 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - いちご18さん» リクエストありがとうございます。考えてみますね。 (2018年10月20日 19時) (レス) id: 2f1a09272c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零 | 作成日時：2018年9月30日 17時
