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「で、北海道はどうだったんだ?」
「寒いしか言わなかったよ、そりゃもう」
テーブルに置かれた紙袋をあさって、目当ての物が見つかったらそれをどすんと紙袋から取り出した。
…送料が高くついたのは財布に痛かった。
「これ、何?」
「夕張メロン。一回、双子に食べさせたかったんだよね」
果肉が緑じゃなくて赤なんだよと付け足せば弟達は顔を見合わせて首をかしげた。
包丁である程度食べやすいサイズに切ったら、二人の前に差し出した。
「普通のメロンより甘いんだよ、これ」
食べてみたら案外気に入ったらしく二人して顔が輝いていた。…小学生だなんて思ったけど、まだ小学生だったな。
「…これを、輝一には母さんに渡してほしいんだ」
「母さんに?」
「娘の親孝行ってやつだよ」
色んな物…大体は食品が入った紙袋を渡せば輝一は分かったと小さく笑った。
「二人で仲良く食べてね。誰かと食べた方が美味しいから」
「…ありがとう、姉さん」
「姉さん、俺は?」
「輝二には私の勉強机譲ったでしょ」
気に入ってたんだけど、まあ義務教育も高校も卒業したんだから要らないでしょという身勝手な理由なんだけれども。
「輝一、母さんを支えてあげてね」
縁を切った私にはもうどうしようもない事だから。
「うん、任せて」
(姉の親孝行)
*
驚く事にまた、続編へいきますね!!
出来次第はります。
【デジモンフロンティア】幼馴染みは今でもツンデレ続行中。×7
またお世話になります。
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作者名：怜夜 | 作成日時：2015年11月26日 23時
