【男主】第7の最強と蝶【新門紅丸】 (ページ12)

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蝶が2頭ページ12

『紅―？朝餉できたー。おきてー。』

頭から布団かぶってるし…

揺さぶっても起きないな。

引っぺがすか。

『おら！紅！朝！！』

紅丸「…うるせぇ…」

お、今日は早いな。

いつもは何も言わずに布団取り返してくるのに。

『ほら、紅起きて。ご飯だよ。』

紅丸「ん…おう…お前今日早いな…」

まだ寝ぼけてる…

『そう！朝餉作るの手伝ってきた！』

紅丸「また卵焼きか？」

そういって鼻で笑われた。

『…料理もっといろんなの作れるように勉強しようかな…』

紅丸「やめろやめろ。厨房が壊れる。」

『そんなことない！』

紅丸「わりとそんなことあるわ。大体料理するのに発火能力使うやつがどこにいんだよ。」

『いや、あれは、ほら、たまたま気合入りすぎて…』

そう、俺は一回厨房で発火能力を使って厨房を燃やしたことがある。

そんときはそりゃあまあ紺炉にこっぴどく叱られた。

思い出したくもない。

『ていうか、紅が隣で見ててくれれば火が付いたってすぐ消せるじゃん。ほら起きて』

紅丸「ったく、しょうがねぇなあ。で、どうせ卵焼きだろ今日は。」

『うっせー。』

紺炉「お、やっと来たか。」

ヒカ/ヒナ「待ちくたびれたぞ！！」

下に行くとみんなはもう机を囲んで座っていた。

ヒカゲ「黒はここなー！」

ヒナタ「昨日隣で座るって約束しただろー！」

ヒカ/ヒナ「場所とっておいてやったんだから感謝しろよ！」

そういやそんな約束したな。

『はいはいありがとう。待たせて悪かった。』

そういって俺はヒカとヒナに挟まれて座る。

『よーしじゃあ、両手を合わせて…

「「「「『いただきまーす！』」」」」

ヒカゲ「やっぱ卵焼きだよなー。」

ヒナタ「もっと料理できるようになれよー。」

『やっぱり練習…』

紺炉「やめてくれ…また厨房が…」

そういって紺炉は頭を抱えて、

紅丸「はっ」

紅には鼻で笑われた。

『紺炉までぇ…』

双子の笑う声が響く。

今日も俺は幸せです。