【実/況/者】ヤンデレだらけのアパートで【男主】 (ページ16)

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生活13日目ページ16

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『…んぁ』

俺、何してるんだっけ
何で俺、裸で寝てるんだろう
ぼーっとした頭で考えても、何も思い出せない

『っ…！！』

少し下半身を動かしたところで、何かが自分の中から溢れ出るのが感じて取れた
恐る恐る目線を下に向けると、腹には乾ききってしまった白いもの
太腿には白い液体が伝っていた
吐きそうになり、口を抑えようとしたが、ガチャガチャと手首は嫌な音を立てるばかり
手首は既に金属で擦れすぎて痛い
多分赤く腫れあがってることだろう

「起きた？」
『…あ、ろまさん』

こうなった全ての元凶の人物が姿を現した

「ごめんな、今綺麗にするから」
『は…って冷たっ』

突然腹部に当てられたタオル
水で濡らされていて、思わず体を震わせた
色々と叫びすぎたのか、喉が痛い
腹部、太腿、胸などをタオルで拭かれて、さっきよりはマシになったのだろうか
全裸に変わりはないけれど

「A俺のことどう思う？」
『どうって…』
「俺のこと、どう思うの？」
『…最低』

パシッ

乾いた音が耳元で響いた
紛れもなく俺の頬がビンタされた音

「もう一回聞く。Aは俺のことどう思うの？」
『最低、最悪、性犯罪者』
「そんな最低最悪、性犯罪者の俺にお前はあんあん啼かされたわけだ」
『ちがっ！』
「何が違うんだよ、しかも、お前俺になんて言ったか覚えてるか？」

言ったこと？そんなの覚えてるわけがない
まず思い出したくもない

「確かにAは俺のことが好きって言ったんだよ」
『そんなの言うわけないだろ』
「…あっそ」

少し拗ねたようにあろまさんが言った
意外と押し切れるもんだ
と、思った矢先

「俺のこと、好きだよね」
『しゅき...好きだからぁっ！』

近くにあるパソコンから、音声が流れてきた
それは紛れもなくあろまさんの声と…

「じゃあ、これはどういうこと？」
『違う…これは違う…』
「違わないだろ」

そう言うと、あろまさんは俺の隣に座って無言で抱きしめ始めた

「…俺もAのこと大好きだから」
『っぁあああああっ！！』

突然腹に激痛が走った
何かで削られるような、刺されるような

「これ、俺とお揃いなんだ」

そう言い自分のシャツを捲り上げると、そこには刃物で深く傷つけたような跡があった
5センチほどで十字に切り込みが入れられている
そこから溢れだしているのは大量の鮮血

お揃い、ということは…俺も…

腹に視線を落とすと、同じように十字の傷があり、血が溢れだしていた