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向「あのさ…」
A「うん」
向「俺、この1週間は絶対に欲を出さないって決めててんけど…」
A「うん…」
向「俺からはせえへん…だからAが嫌じゃなかったら、ぎゅってしてくれへん？」
そう言ってぎゅっと目を瞑って手を広げてまた康二くんは、怯えてるようだった。
snowmanのみんななら触られたって嫌じゃないのに、なんで康二くんだけこんなにも、簡単に壊れる物のように私を大事にしてくれるのだろう。
この人は本当に優しくて、優しすぎて臆病。
静かに、康二くんに近づいてぎゅっと両手で抱きしめる。
康二くんは少しびくってしたけど抱きしめ返してくれた。
向「…ほんまありがとう」
A「んーん、こちらこそ。康二くんはたくさん優しい言葉をくれるから、私も優しくなりたいなと思う」
向「Aが俺たちの前に現れてくれてありがとう…みんなを大事にしてくれる子で、優しい言葉をたくさんくれる子で、ありがとう」
A「ありがとうが多いね」
向「それぐらい、好きやで。」
肩から顔を離して私を見つける康二くん。
やっぱりすごく綺麗な顔で、触ったら消えてしまいそうな雰囲気が漂う。
A「どうして、いつも少しだけ離れてるの？」
向「…触ったら消えそうやから。Aに触ったら消えて夢でしたってならんようにしてんねん」
お互いに同じことを思っていて、お互いを見つめる目が同じものを見ていた。
カーテンから差し込むオレンジ色の光が康二くんの茶髪に吸い込まれて、すごく綺麗だった。
A/向『…綺麗』
同じ言葉を放つ。
向「男に綺麗って…かっこいいにしてや」
A「光のオレンジが髪の毛に反射してすごく綺麗だったから」
向「ふふ、ありがとう」
康二くんが机の上のカメラ向ける。
少し離れた私を撮る。
A「…貸して」
向「ん？ええよ」
A「撮る人は、映らないからさ。これから康二くんの写真は私が増やしていくね」
そう言ってシャッターを切る。
綺麗なオレンジ。暖かい優しい光。
向「なんか、あれやな。俺とAは似てるな」
A「うーん…そうかも。でも私、康二くんみたいに楽しい人ではないけど」
向「え、俺のこと楽しい人やと思ってんの？」
A「そうだね」
向「え、第一印象が？」
A「第一印象は…内緒」
向「え？なんで！？教えてやー！」
A「やーだ！」
恥ずかしくて言えなかった。
一目見た時から
綺麗な人だって思ってたこと。
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雪姫 - 素敵な話しですね…私もふっかさんに拾われたいですわ。続きお願いします。 (2022年12月22日 0時) (
レス) @page15 id: 2fedfb09fc (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - はじめまして。これからの展開がとても楽しみです。応援してます(´ω`)✨ (2022年12月21日 13時) (レス) @page7 id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：町田 | 作成日時：2022年12月20日 7時
