まだお兄ちゃんのままで ページ35
深澤side
ソファーでおねむになってるAちゃん。
館の家から帰ってきてからやたらと甘えたになってる。
(館に何を言われたんだ…？)
お風呂上がりでポカポカしてて眠いのか疲れちゃってるのか頭ゆらゆら揺れてる。
深「A。頭乾かしたから寝たら？風邪ひくぞ」
A「はい…」
ブカブカの黒いスウェットは俺ので、まだパジャマを買ってあげれてないことに申し訳なさを感じてる反面、俺のって感じがしてそのままでもいいかもなと思ってる。
深「さっきも返事して動かなかったでしょ。ほら」
揺れてる頭を支えようと手を伸ばすと、そのまま俺の右腕に傾れ込んでくる。
深「うわ…もう。起きてぇ〜」
A「…んも、そんなにドライヤーしてほしいならしてくださいよ…」
深「俺のじゃなくて！Aのこと言ってるの！」
A「…ふっかさんが私のやって」
何その可愛いおねだり。
深「ねぇ、今までそんなこと言わなかったじゃん。どうしたの？」
A「…ん？」
深「あれ、目覚めた？」
A「ちょっとだけ」
深「Aは、いつまで甘えたなの？」
A「…ごめんなさい」
深「いやいやいや、全然、全然いいんだよ！でもなんか理由あるのかなって」
A「だてさんのお家行って、いろいろ話して…そしたら思ったんです。もっと気楽に気を抜いて人を信頼していけるようにしたいなって」
深「うん」
A「だからふっかさんに気を抜いてます。今までずっとお仕事だと感じでいたので…でもさすがに気抜きすぎました」
深「いや…いいんだけどさ」
A「？」
深「俺、一応この前、キスしたよね？Aに」
A「…はい」
深「それ、故意的って言ったよね」
A「…はい」
深「…Aは、なんとも思わなかったの？」
A「思いました！だてさんに相談したぐらい！でも、好きとか嫌いとかまだ私には…はっきり分かるようになるには時間がかかるなって…」
深「うん…それはそうだよね」
A「だから…待ってて欲しいです…私がちゃんと分かるまで。誰とどんな気持ちで過ごしたいのか分かるようになるまで」
深「…わかった。俺はじゃあ…まだお兄ちゃんでいるね」
Aが初めてちゃんと心を開いてくれてる気がした。
可愛い彼女のために、今はまだお兄ちゃんでいよう。
いつかこの気持ちが溢れて、
どうしても俺のものにしたくなった時まで。
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雪姫 - 素敵な話しですね…私もふっかさんに拾われたいですわ。続きお願いします。 (2022年12月22日 0時) (
レス) @page15 id: 2fedfb09fc (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - はじめまして。これからの展開がとても楽しみです。応援してます(´ω`)✨ (2022年12月21日 13時) (レス) @page7 id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：町田 | 作成日時：2022年12月20日 7時
