陽だまりみたいな貴方の元へ。 ページ23
お昼すぎにふっかさんの家についた。
今日はお休みだと言っていたからたぶん家にいるはず。
(目赤いの、聞かれるんだろうな…)
A「ただいまです…」
深「おかえり。お疲れ様」
リビングのソファーでスマホを触ってるふっかさんはすごく優しい笑顔で迎えてくれた。
深「楽しかった？」
A「…はい」
深「…おいで」
A「荷物、片付けないと」
深「泣いたでしょ。目赤い」
なんでこの人は、すぐなんでも気づいちゃうんだろ。
深「隣おいで。なんかあった？」
A「…言えないです」
深「そっか」
優しく頭を撫でてくれる。ポロポロと涙が落ちる。
深「落ち着くまで、いいよ」
そう言って寄っ掛からせてくれる。ふっかさんの温度が染みる。優しい甘い匂い。
A「…ごめんなさい」
深「…」
A「…悲しませてごめんなさい」
深「…うん」
A「…さっくんを傷つけちゃってごめん、なさい」
深「…A」
A「……はい」
深「大丈夫だよ、佐久間は。佐久間には俺たちとAがいる。そうでしょ？」
A「…でも」
深「俺は、分かってる。佐久間とAに何があったのか。付き合い長いから佐久間の気持ちくらい分かるよ」
A「…最後にもらったんです」
深「？」
A「2人だけの、秘密の言葉…」
深「…うん」
A「少しだけ嬉しかったことが悲しいんです…嬉しいのに答えることができない自分の曖昧さに…腹が立つんです」
深「…うん」
A「でも…嘘はつけない…私が嘘つかれて悲しかったから」
深「うん、Aは優しいね。大丈夫、佐久間も分かってるから大丈夫」
優しくさすってくれるふっかさんの中で、さっくんの言葉を思い出す。
佐「俺とAだけの秘密ね」
『誰よりも、愛してるよ』
少しずつ、魔法が溶けて私の中に染みていく。
一生に一度の、最初で最後の愛が。
じわじわと染みて私の心に綺麗なピンクを色付けて消えていった。
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雪姫 - 素敵な話しですね…私もふっかさんに拾われたいですわ。続きお願いします。 (2022年12月22日 0時) (
レス) @page15 id: 2fedfb09fc (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - はじめまして。これからの展開がとても楽しみです。応援してます(´ω`)✨ (2022年12月21日 13時) (レス) @page7 id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：町田 | 作成日時：2022年12月20日 7時
