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さっくんとの1週間は本当に楽しかった。
異性同士で仲のいい友達みたいに毎日話をしてアニメを見たり。
さっくんは作ったおいたご飯をどんなに夜遅くても全部食べて、朝には洗って仕事に行った。
A「私がやるから大丈夫だよ」
佐「美味しいご飯作ってくれてるのにお礼出来てないからせめてこれくらいやらせて」
A「でも」
佐「少しくらいいいところ見させてよ」
A「…わかった、ありがとう」
佐「うん！ありがとうだけでいいんだよ！がんばるね」
こんなに優しい人の気持ちを無碍にしていることは分かってる。さっくんが私のことを好きなのも知ってる。
でも知らないフリをしている。
あの日、「好きだ」と言ったさっくんの目はいつになく真面目でこれはきっとそーゆう好きなんだと気づいた。
それでも、その気持ちに答えるほど私の好きとさっくんの好きには温度差がある。
そんな気持ちで答えてはいけない。だから。
さっくんが私を抱きしめて泣いてるいる時、ふっかさんの顔が浮かんだ。
深『佐久間はいいやつだよ』
と嬉しそうに話すふっかさんの顔が忘れられなかった。
その彼を泣かせてしまう自分が嫌になった。
佐「A？どうしたの？ぼーっとして」
A「んーん、なんもないよ」
佐「そろそろふっかの家に帰る時間だよね」
A「…うん」
佐「いやぁーめちゃくちゃ楽しかったよ！最高の友達ができた！ありがとう」
「友達」という言葉がやけに強調されて聞こえる。
なぜかちょっと嫌だと思う自分がいる。でもそれは違う。
A「…さっくん、あのさ」
佐「ん？」
A「あの、1日目の時の…あれ、私本当は」
佐「言わないで」
A「…」
佐「言わないでよ。俺頑張ったし今も頑張ってるからさ」
A「…ごめん」
佐「謝らないでよ」
そう言って私の顔に近づく手。触れる寸前で落ちてく。
佐「ほら…怖くて触れない。今触れたら俺、いろいろ溢れそうだからさ。何も言わずに友達のままでいさせて」
ちょっとずつ目が赤くなってく。私の視界もぼやけていく。
佐「泣かないで…ごめんね、辛い思いさせて」
A「私が、悪い。ごめんね」
静かに抱きしめてくれるさっくん。
佐「…俺とAだけの秘密ね」
そう言って私の耳元で言葉を囁く。
その声はすごく優しくて温かい。
佐「よし！じゃあふっかの所に帰りな！」
A「うん、ありがとう」
優しく甘い言葉は私と彼の魔法の言葉になった。
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雪姫 - 素敵な話しですね…私もふっかさんに拾われたいですわ。続きお願いします。 (2022年12月22日 0時) (
レス) @page15 id: 2fedfb09fc (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - はじめまして。これからの展開がとても楽しみです。応援してます(´ω`)✨ (2022年12月21日 13時) (レス) @page7 id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：町田 | 作成日時：2022年12月20日 7時
