ファンだけどファンじゃない-3-

恋人同士の2人 ページ8

-ゆうたside-

やまととAの熱愛報道が出てから2ヶ月。
やまとの本は出版延期になった。やっぱり報道が出てファンやアンチからの反応を観察した上で、出版月を来めるようだ。

Aは、あまり撮影部屋には来なかった。
やまと曰く、｢みんなの仕事にまで介入するのは違うから｣とやまとの一人暮らしの部屋に遊びに行くことにしているらしい。
やまとは寂しいって落ち込んでいたけど、年上の女の人だけあって大人な対応だと思う。

(2人が付き合ったら、友達の彼女として話したりできると思ってたんだけどな)

ファンの反応も良いと悪いの半々くらいだった。

『ちゃんと話してくれてありがとう！2人を応援してます！』
『やまとくんのタイプの女性って感じだ！羨ましい！』
『美男美女でお似合い』

っていう声もあれば、

『彼女できたとか無理。リアコは何言われてもしんどい』
『女が言いよってきたんでしょ』
『他のメンバーも狙ってそう』

とか、心無い声もあった。

やまとはそれを心配していたけど、Aは撮影場所に行かないし連絡先もやまととぼん。やまとにお迎え役を任されたごうたにしか教えてない。

ファンからのネガティブなイメージを払拭されようとしてくれているのがよく分かる。

やま｢今日、Aがここに来ます｣
ゆた｢え？来ないんじゃなかったの？｣
やま｢本に使う写真の素材がもう少し欲しいらしくて｣
ゆた｢そうなんだ｣

最後に会ってから3ヶ月。
やまとしか知らないAのことがたくさん増えてるんだろうなって考えて落ち込んだり嫌な気持ちになった。
でももう、ふられたしだいぶ気持ちも落ち着いた。

ひゅが｢何時にくるの？｣
やま｢今ごうたがあと10分で来るって｣
ひゅが｢おーけー｣
やま｢みんな普通にしててってさ｣
あむ｢緊張します｣
やま｢あっちゃん、普通にして｣

そう言って声をかけつつ、一番緊張してるのはやまとだ。
仕事とプライベートの間は難しいみたい。

10分後

A｢お邪魔します。お疲れ様です｣
ひゅが｢うおー、やまとの彼女だ｣
A｢ひゅうがさんお久しぶりです｣
ひゅが｢こちらこそお久しぶりです！｣
A｢急にお邪魔してすいません｣
あむ｢大丈夫です｣
ゆま｢お久しぶりです｣
A｢お久しぶりです。あれ、やまとくんは？｣
ひゅが｢やまと！！おい！｣
やま｢あ、A。お疲れ〜｣
ひゅが｢顔にやけてんだよ。クソが｣

相変わらず、Aは綺麗だった。

久しぶりに会えた。→←本当の気持ち。

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