過去の話。-2- ページ18
やま｢結局、どうなったの｣
A｢私がふられたよ｣
やま｢なんて言われたの｣
久しぶりにデートに誘われた私は、浮かれていた。
彼から貰ったピアスをして少し濃いめの口紅をした。
A｢久しぶり。｣
元彼｢うん｣
A｢ここのカフェ、また来れて嬉しい。1年記念に来た以来よね｣
元彼｢あのさ｣
A｢うん？｣
元彼｢別れよう｣
A｢…｣
元彼｢俺さ、他にいいなと思う人ができて。ほらAはさ、俺なんていなくても平気だろ。だってその…｣
A｢…なに？｣
元彼｢俺といても無表情で楽しいのかつまんないのかも分かんないし。｣
A｢好きになった子は、楽しそうにしてくれるの？｣
元彼｢まぁ、うん｣
A｢わかった。じゃあね｣
元彼｢おう、今までありがとう｣
全然飲んでないコーヒーの伝票を持って席を立った。
お金をふたり分払って、店を出た。
帰り際、ガラス越しに見えた彼は、
何も無かったみたいに、いつも通りスマホを開いていた。
降ったことも私がお金を払ったことも気付かないまま。
やま｢その男は？｣
A｢サークルで1番可愛い子と付き合ったよ。可愛くてふわふわしてて、どこか守りたくなるような雰囲気の｣
やま｢なるほどな｣
彼女は、私とは正反対だった。
彼と一緒に歩いてる彼女を見かけると、彼に挨拶をした相手に彼女も挨拶をしていていかにも憧れのカップルだった。
彼はずっと彼女だけを見て、彼女の行動ひとつひとつを真剣に見つめていた。私にはそれが羨ましかった。
A｢まあよくある感じだよね。やまとくんに最初に会った時に言われたでしょ。貴方を傷つけた人達に対して何も言わないことの方が残念です。って｣
やま｢うん｣
A｢その通りだと思う。もっと言えばよかったよね。スマホばっかりじゃなくて話がしたいとか、もう少し会いたいとか｣
やま｢言わないと気付かない事もあるけど、でも人気者ならなんでもOKではないから。｣
A｢まあ…そうだけど｣
やま｢それにしても見る目ないな｣
A｢そうだよね｣
やま｢その男｣
A｢え？｣
やま｢Aは気づいてないかもしれないけど、ちゃんと顔に気持ちが出てる時もあるし、言葉を丁寧に使うし何より優しい。でもそれは、自分の意志をちゃんと持ってる優しさだし、こんなに魅力的な人はいないよ｣
A｢…なんかありがとう｣
やま｢どういたしまして｣
もっと、怒られるかと思った。
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ふぅ(プロフ) - 主さんページ30でだし決められちゃってます笑笑いつも楽しく読ませていただいてます😉 (2022年1月29日 0時) (
レス) @page30 id: 2657ecbc9b (このIDを非表示/違反報告)
TUGUMI(プロフ) - 今回のお話も、凄くドキドキしながら楽しみに読んでます更新大変だと思いますが頑張ってください (2022年1月27日 20時) (レス) @page23 id: 4f8970cd47 (このIDを非表示/違反報告)
com.coco - 毎回この後どうなるんだろう、、とドキドキしながら読ませていただいてます。言葉が一つ一つ分かりやすいのでとても読みやすいです。引き続き読ませていただいきます。更新頑張ってくださいm(__)m (2022年1月25日 0時) (レス) @page10 id: 1998a4c260 (このIDを非表示/違反報告)
com.coco - 毎回この後どうなるんだろう、、とドキドキしながら読ませていただいてます。言葉が一つ一つ分かりやすいのでとても読みやすいです。引き続き読ませていただいきます。更新頑張ってくださいm(__)m (2022年1月25日 0時) (レス) @page10 id: 1998a4c260 (このIDを非表示/違反報告)
町田(プロフ) - みみさん» 誤字です。修正いたしました。気づいてくれてありがとうございます (2022年1月24日 23時) (レス) id: 2870565925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：町田 | 作成日時：2022年1月18日 19時
