Friend Ship

タイムマシーン。 ページ25

源「…その後、どうなるんですか？」

A「2人は別々の道に行きます」

源「タイムマシーンとはどんな関係が？」

A「フィリップスはいつも、「タイムマシーンに乗って、あの頃の2人に会えたら」と考えるんです。今の自分なら、どのような言葉をかけるかを考えているんです。」

源「それで？」

A「どれだけ悩んでも、言葉は見つからないんです。きっと、僕と彼女はどれだけ努力して恋人同士になれていたとしても、いつかは別れてしまうんだと。」

源「悲しいですね」

A「…いいえ、悲しくはありません。フィリップスは、出会えて良かったと思うんです。彼女がいて自分がやっと存在したんだと。愛されて愛することを知ったんです。」

源「…別れがあろうと、愛し愛されていた記憶があれば、それだけで幸せという事ですか？」

A「わたしは、それが幸せな解釈だと思ってます」

つい、真剣に話してしまった。
恥ずかしくなる。

A「なんかすいません。熱く語ってしまって」

源「いえ…すごく素敵で面白いですね。」

A「よかったら、どうぞ」

源「え？あ、いや」

A「読んでみてください。」

それだけ言うと、私は源さんにおやすみなさいと言って部屋に入った。

断られるのは、なんだか虚しくなる気がしたからだ。

押し付けがましいだろうか。
分からない。

彼の才能から。→←夜はゆっくりと更けて。

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