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Episode03. ページ5
「・・・またか」
カーテンから指す光が眩しくて、目を覚ます
もう何度目か分からない夢を、はっきりしない頭でもう一度思い出す。
その度に、自分を照らしてくれる太陽の光がAなんじゃないかと錯覚する。
「A」
彼女の名前を呼んでも、返ってくることはない
「消太」と優しく呼ばれることもない
思い出すのは、いつも笑っている顔
俺の心の中からは、一生消えやしない笑顔
あの日、死んでしまったAに、もう一度会いたいと願って
気が付けば、13年の月日が流れていた
叶わなくていい願いもある、と
自分に繰り返し言い聞かせ
けして忘れられない彼女を想い、今日も時間だけが流れていく
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作者名：玲兎 | 作成日時：2021年10月11日 15時
