太陽と月「相澤消太」 (ページ33)

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Episode27. ページ33

　
　
　
　
　
　
　
A・・・

どうして、笑ってんだよ
お前はいつも怪我したら、泣くだろ？

それは痛さもあるだろうけどよ
お前は、少し違うだろうが・・・

それ以上怪我したら、消太が怒るぞ・・・

覚えてねぇのか？

お前が怪我してくる度、消太には黙っててくれって
俺に泣きついてきただろ？

「消太には、黙ってて・・・グズッ」

「お前はよく怪我するし、俺の前ではよく泣くな～・・・言わねぇよ、痛ェんだろ？早く保健室行ってこい」

そんでいつも消太にバレちまって
また俺に泣きつくんだろうが

「ひ～くん・・・」

「プッ、結局バレたのかよ！んで、たんこぶも増やされたと・・・ほら、こいよ」

「う、うわぁあぁああぁああぁあん、ひ～くんッ！消太のげんこつが一番痛かったぁあぁぁあああぁ」

「ウヒャー、すげ～腫れてんじゃねぇか！！ったく・・・もう怪我してくんなよ」

お前・・・今の姿を、あいつが見ちまったら

げんこつ一発じゃすまねぇぜ？

なぁ

俺が動かなければお前はもう無理しないのか？

俺がこのまま抵抗しなければ、お前は止まってくれるのか？

俺が手を差し伸べれば

「ほらッ・・・こいよ、A」

お前はもう一度、俺に泣きついてくれるのか
　
　
　
　
　