太陽と月「相澤消太」 (ページ29)

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Episode23. ページ29

　
　
　
　
　
　
「ごめんよ、皆。遅くなったね」
「飯田くん・・・！」

少女が向いている方向に目をやると
どうして自分の手から血が出ているのか・・・理解した

そこには大勢のプロヒーローが立ち並んでいた

「1-Aクラス委員長、飯田天哉！ただいま戻りました！！」

「どいつもこいつも邪魔ばッ？」

個性を使おうと腕を動かそうとしたAの動きを
ヒーローが見逃すことはなく
腕や肩、足へ・・・次々と銃弾が撃ち込まれる

その隙に、イレイザーヘッドは
少女らによってヒーローの元へと運び込まれた

「返してよ～。それ私のだよ～？ねぇ～？」

「ニタァ」っという表現が今の彼女に、当てはまっているのかもしれない
笑いながら血だらけの身体を動かす

何発銃弾を撃ち込まれようとも
今の彼女に痛みなんて感じない・・・止まることはない

「スキャン！」

プロヒーローを個性で一人ずつ視る
左から順番に・・・
全員の個性を把握する前に、一人の男か個性を発動しようとする

すかさず耳を塞ぎ、空中へと逃げた

「YEAHHH」

―――、それはどんな個性か分かっているかのように