太陽と月「相澤消太」 (ページ16)

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Episode14. ページ16

　
　
　
　
　
　
　
　
「ッ！？」

その名前を聞いてか、必死の抵抗を試み

脳無に向けて抹消の個性を発動させるが、小枝でも折るかのように

もう一本の腕の骨を叩き折られる
　
　
　
　
身体の一部でも見れば消せる・・・
つまり、素の力がコレか！！
オールマイト並じゃねぇか

そのまま、何の抵抗もできず
もう一度頭を地面へと叩きつけられる

「アハハ！すごいよ脳無！私の可愛い脳無！そのまま全身ボロボロにしちゃってよ」

「・・・ッ」

―――、

A・・・

生きてる・・・ここにいる、それは俺がずっと望んでいたことで

やっと願いが叶ったのに、なんでかな・・全然嬉しくないんだ

俺が弱いから、お前を守れなかったから

お前をそんな姿にしちまったのか・・・

なぁ、そんな笑い方なんて、やめろよ

お前はもっと綺麗に笑う奴だった

もっと太陽みたいに輝いて笑うんだよ

俺が怪我した日には、母親並みに怒るんだよ

“消太～？何かなこの傷は？怪我しないでって、言ったよね～？”

“えへへ、ありがとう！消太”

なぁ、こんな俺が・・何言ってんだと思うかもしれない

だが、もう一度だけ願っていいか

もう叶わなくてもいいなんて思わない・・だから、俺の