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涼「はい、どうぞ」
翔「ありがとうー」
「ありがとうございます」
グラスに入った白ワインを宮舘さんが持ってきてくれた。
うん、飲みやすくて美味しい。
涼「そういえば、俺の後にきたハウスキーパーどうだった？」
「あー……」
涼「なにかあった？」
翔「ストーカー化してるんだと」
涼「ストーカー？」
「その日着てた寝巻きが無くなるんです」
涼「寝巻きが無くなる…？」
「最初は勘違いかなって思ったんですけど、次に来る日には戻ってきて、また別のが無くなるんです。最近は下着までそんな感じで気持ち悪くて…」
翔「作り置きの料理には蓮くんってラブレター付きらしい」
涼「うん、それは悪質だね。すぐに担当変えてもらおう」
「そう思ったんですけど、宮舘さんレベルの人はあの人しかいなくて…」
涼「会社が小さいからね……あ！」
宮舘さんは何かを思いついたように、あの子を呼んだ。
『はい、何でしょう？』
涼「Aちゃん。ココの他に、もう一個バイトしようか悩んでたよね」
『え、あ、はい』
涼「大した給料渡さなくて申し訳ない。だから、もう一個のバイト、俺が紹介してもいいかな？」
『いやいや、働かせてもらってるのも有難いのに…そこまで甘えられません』
涼「まぁまぁ！Aちゃんって、家事得意だよね？」
『？…はい。昔から家事全般は私がやっているので』
涼「ならさ、ここにいる目黒くんのハウスキーパーやらない？」
「『え？』」
この子と俺は今ものすごい間抜けな顔をしてると思う。
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作者名：翡翠 | 作成日時：2022年10月7日 23時
