innocent sideRen (ページ20)

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　「あ、こっち！」
　『すいません、遅れちゃって！』
　「全然！５分前だよ」
　『でも目黒さんをお待たせしてしまって』
　「いいんだよ、きてくれてありがとう」
　『いえいえ…じゃあ行きますか。荷物持ちますよ』
　「とりあえず、ホテルにあるのはこのキャリーだけだし大丈夫！」
　『ホテル生活お疲れ様でした』
　「うん。ありがとう！やっと落ち着いて暮らせるよ」
　『じゃあ行きますか？』
　「そうだね！ここから家まではそんな距離ないんだよね」

歩いて10分。
俺の家に到着した。

　「汚いけど、入って」
　『お邪魔します』

家に入ってすぐに感じる違和感。

　「……」
　『全然綺麗じゃないですか』
　「…きてる」
　『え？？』
　「俺が出た時、急いでたから全然片付けとかもできずに出たんだ。なのに…全部片付いてる」
　『来てるってまさかストーカー？』
　「うん」

青ざめたAちゃんと目が合った時に、玄関から鍵を開ける音がした。

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