15 ページ15
.
あれ?今、ここには俺とAちゃんだけ?
何故か緊張する…
『あ、目黒さん』
「はい!」
キッチンから顔を出して、こちらを見るAちゃん
『苦手な物とかアレルギーとかありますか?』
「フルーツが少しアレルギーだけど…苦手な物はないよ」
『わかりました!丁度賄いでグラタン作ろうと思ってたんで、グラタンでもいいですか?』
「グラタン!大好き!」
『ここのグラタンをさっき宮舘さんに教えてもらったので初めて作るから自信全然ないんですけど…いいですか?』
「全然!!楽しみにしてる」
『ありがとうございます!すぐ作ります!』
Aちゃんは一旦キッチンに入ったら、すぐにサラダとスープを持って来てくれた。
『待ってる間お腹すいて大変ですよね?』
「え、ありがとう」
『ドレッシング作ってみたんです!あとで感想聞かせて下さい!』
そういうとAちゃんはキッチンへ戻っていく。
持ってきてくれたサラダとスープを一口食べたら美味しくてあっという間に食べてしまった。
『お腹すいてたんですね!』
「本当に美味しかった。サラダもスープ今まで食べた中で一番」
『大袈裟ですよ笑 でも、ありがとうございます!グラタンもお待たせしました』
Aちゃんが持ってきてくれたグラタンはチーズがたっぷり乗ってて、めっちゃ美味しそうだ。
「食べてもいいの?」
『いいですよ!むしろ二人分作ったので食べてもらわないと困ります笑』
「そうだよね、頂きます」
『どうぞ、熱いので火傷しないように気をつけてください』
そう言うとAちゃんは、俺の横の席に座る。
いつもより近い距離に少し高鳴る音を誤魔化すように、グラタンを口には運ぶ。
.
173人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:翡翠 | 作成日時:2022年10月7日 23時