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煌びやかな内装、賑やかな店内、鼻の下が伸びる取引先のおじさん、そのおじさん達に色目を使う香水臭い女達。
この全部が俺は嫌いだ。
取「いや〜目黒さんのおかげですよ!今回のプロジェクトが成功したのは!」
「いえ、そんな事ないですよ。御社のサポートあってのことです」
取「またまた〜!ささ、そこの君、目黒さんにお酒をお作りして」
キ「わかりました〜!」
俺は取引先のこのおじさんに、プロジェクト成功祝いだと言われて、キャバクラに連れて来られた。
こういう店は嫌いで、こういうおじさん達が行きたいのを《俺への接待》っていう大義名分で連れてくる。
このおじさんとは違って、女に困った事はない。
昔は、こういう場だから遊ぼうと思って、アフターに行ってそのまま…
とかもあったが、今は全く。
こういうところで働く女は馬鹿しかいない。
一夜共にしただけで、彼女と勘違いしてくるのがウンザリしてもう辞めた。
黒「すいません、さつきさんお願いします」
キ「はーい!お兄さん、さつきと連絡先交換しよ?」
「いや…」
取「お!!!目黒さんモテモテですな!!!」
「そんなことないですよ。…すいません、仕事とプライベートは分けてるので連絡先はちょっと」
キ「ならプライベートで会お?」
上目遣いで言ってくるケバい女に誰が連絡先教えるかよ。
黒「さつきさん」
キ「はーい!もう行っちゃうから、さっき渡した名刺から連絡してね?」
「…気が向いたら」
キ「じゃあ、ご馳走様でした〜」
疲れた。早く帰って愛犬に癒されたい。
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作者名:翡翠 | 作成日時:2022年10月7日 23時