Kalanchoe２ (ページ38)

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蓮「北斗くん！！！！」
　「目黒くん」
蓮「Aは！？！？」
樹「体を強く打ってるけど、命に別状はないって」
康「よかったぁ」
　「でも…まだ目を覚さない」
翔「え？」

Aは全身強く打っていて、そのまま入院。
頭を打ったものの本人の運動神経の良さで、受け身をしたのか、命に別状はない。
が、目を覚さない。
樹が救急車を呼んでくれて、みんなで病院へ向かった。
京本は昔のことを思い出してしまって、泣いて疲れて寝てしまったのをジェシーと慎太郎が連れて帰ってくれた。
何も出来ない俺は、さっき掴めなかったAの手を握ってることしか出来ない。
離したら、もう掴めない気がした。

　「ごめん。俺、助けられなかった」
蓮「北斗くんのせいじゃない」
　「Aが落ちる時、掴もうとしたけど届かなかった…」
康「こればっかりはしゃあないって…」
翔「……誰だ」
　「え？」
翔「Aを落とした奴、誰？」
　「…必死すぎて顔見れなかったです…」
樹「俺見たけど、あのいつもきょも見にくる子たち」
優「え？どれだ？」
樹「俺らが帰る時にさ、いっつも校門のとこにいる子たちいるじゃん？あの中の身長の低い茶髪の子。いっつもピンクのカーディガンの子」
優「もしかして…」
翔「牧田」
　「牧田？」
康「前にAを突き飛ばした奴や」
　「牧田…」
蓮「なんでそいつがまた？」
翔「大方、最近Aが目立ってたからだろ」
　「そんなことで？」
優「…そういえば、Aが転校してくる前は、牧田と大我少しだけ付き合ってたよな？」
樹「え！？きょもとあの子が！？」
優「牧田がずっと片想いしてて、結構しつこくて、一ヶ月だけ付き合ってくれたらもう諦めるって言われて仕方なく」
翔「あの時めっちゃ浮かれてて、色んな人に言いまくってたよな牧田」
優「やっと付き合ったのに、一週間もしないうちにAが転校して来てさ。Aみた瞬間、大我は一目惚れして、終わったってこと」
　「そうだったんだ…」
優「その後は、いつもみたいに校門のとこで待ってたりしてたんだけどね。付き合ったら、Aを標的にしちゃって」
康「前にライブ中にペットボトル投げたりされたことあったなぁ」
樹「二人が別れて、Aちゃんが教室行かなくなったから嫌がらせやめたってことか」

みんな自然とAを見る。

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