Kalanchoe２ (ページ11)

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案の定、京本はAを後ろから抱きしめている

　『大我、野菜切ってるんだから離れて』
大「ね、俺結構寂しいんだけど」
　『そう言われても』
大「ずっと北斗じゃん。俺のことも構ってよ」
　『あんたは子どもか。野菜こんなもんでいいかな？』
大「うん、いいと思う」
　『みんな来てくれて助かるよ〜この前ママがご飯大量に炊いてたから、冷凍ご飯沢山あって処理困ってたの』
大「またAのお母さん、一気にご飯作ったの？」
　『そー。私家に一人なのにね。あ、卵とって』
大「はーい」

卵を冷蔵庫に取りに来た京本と目が合う。

大「……盗み聞き？」
　「違う、手伝いにきた」
大「ふーん」
　『大我、たまご！』

俺のことをじっと見つめる京本から卵を取って、Aに渡す。

　「はい」
　『ありがとう！あれ？北斗！手伝いに来てくれたの？』
　「うん」
　『ありがとう〜！』
大「俺が卵とった」
　『大我もありがとう！はい、二人ともお皿持って行って！』

Aは手際よく数分で炒飯を作った。

大「うまそ」
　『簡単に作ったからみんなのお口にあえばいいけど』
大「Aの料理は全部美味しいから大丈夫だよ」
　「お皿これでいいよね？」
　『うん！ありがとう！』

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