52話 ページ14
全員寝静まった頃私はソファーから出て、黒幕を刺すための庖丁を手に取り、ゆっくりと向かった
目の前で寝ている彼女を見た
瞼を伏せて、安らかに眠る仕草は少し美しく感じた
｢...寝ているあなたに言ってもしょうがないけれども、私のエゴに付き合って欲しい｣
｢まず1つ、この世界について
この世界はある異能力者によって作られた世界であり、異能力者の心の中であることがわかった
2つ目、登場人物について
この世界には、少女と、母親と私しかいない
他の人間の声もあったけれども、それらはここにはいないことが分かった
だから直ぐに絞ることが出来た｣
ゆっくりと彼女の元へ近付く
｢そして3つ目、あなた達の特徴
彼女は人外で脳を食していて、母親は盲目、存在していない人間と話している
どちらも可笑しいところだらけだけど、この世界がもし、異能力者の脳内だとしたら...と考えると全てわかったの｣
この世界の黒幕は...
｢...母親であるあなたが、この世界の黒幕、異能力者本人だね｣
｢...｣
｢私には、帰る場所がある
待ってくれる人がいる
愛してくれる人がいる
だから帰らないといけない｣
ゆっくりと庖丁を翳す
｢だから...ごめんなさい｣
形のいい唇が動いた
｢...貴方は...
ひどい人だね｣
ドアの鍵が開く音がした
｢...あの子を...外に出してあげよう｣
目の前の赤色と瑠璃色の個体を背に、視界を歪ませながら少女の元へ向かった
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曇天に笑う - 更新してほしいです！ (2019年6月1日 8時) (
レス) id: 96967fede0 (このIDを非表示/違反報告)
鯖缶(プロフ) - イムさんさん» もったいないお言葉です！喜んで頂けて幸いです！あと、返事が遅くなってしまい申し訳ございませんでした (2019年4月1日 2時) (レス) id: f71cad7af8 (このIDを非表示/違反報告)
イムさん - 中也パイセンイケメンすぎる……! (2019年1月27日 22時) (レス) id: e7f7ec6ca4 (このIDを非表示/違反報告)
鯖缶(プロフ) - 曇天に笑うさん» なかなかアイディアが浮かばないのでリクエストなど、参考になるものを頂けませんか?宜しければお願いします (2018年12月28日 0時) (レス) id: aa7bacf7ae (このIDを非表示/違反報告)
曇天に笑う - 続き見たいです！ (2018年12月23日 14時) (レス) id: 96967fede0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鯖缶 | 作成日時：2018年12月6日 17時
