能力の友情 ページ17
瀬名side
二年になった早々、全員強制の能力テストが行われた。所謂実技テストというもので三人一組となって行われる1:1:1の試合だった。
俺は一回戦天祥院とその時生徒会長だった朔間零さんと当たってしまい見事に惨敗。その後の試合でも自分の力が思うように発揮できず負けっぱなし。結局一回も勝つことはできなかった。
テストの後、テストによってランクが分けられるカースト制という新ルールを発表され、案の定、俺の通知には【貴方様は今年度よりGクラスです】という文字が並べられてあった分けだが。
傷つきはしなかったけれど、悔しかった。案外ランクGも受け入れることがなぜか俺にはできた。
弱い自分が悪いのだと思えたからだ。
Gとなった俺はカースト制のルール上Knightsをやめることになった。
もちろん王様は「カースト制でGの俺は一緒に戦えない?セナ!ダメだ!やめるな!」と何度も悔やんで生徒会へ訴えかけていたけど。
王様の訴えかけによって、カースト制の案を出し、反対を押し切って学院のルールに加えたのは生徒会長の朔間さんではなくて、天祥院ということが判明した。
天祥院に勝てばいいんだ。
頑張って成長して、Knightsに戻ってやる!俺が変わらなきゃいけないんだ!
Gクラス。あまりにも劣っている生徒が入る“差別区”だ。
俺一人だと思っていたそのクラスには他に二人一年生がいた。
「初めまして、私は向井Aです。横の可愛い子は安曇幸子ちゃん。Gは三人らしいですね。お互い頑張りましょう?」
女子か………。
Aも安曇も最初は邪魔だなとしか感情が芽生えなかった。しかし同じクラスだからなのか、次第に仲良くなっていった。安曇は途中でDに昇格したんだけど。
辛い時も楽しい時も、隣にはいつもこいつがいて。何回も笑顔に励まされた。
そして今回も
「泉!私たちと優勝とって、Knightsに復帰しよう!そのためにも今は強くならなきゃ!」
と手を差し伸べてくれる。
また頼ってもいいのだろうか。その手を掴んでいいのだろうか。
その優しい手に触れたい。もう一度____。
俺はAの小指を掴んだ。
「………頑張る。俺、今はあんた達と頑張るから………!」
君はやっぱり微笑んでくれる。今は夏目くんもいる。三人で勝ちたい、勝ち進みたい!
「泉の心、凄くあったかいよ」
「ボクも手に触れなくてモ、それなりに考えていることはわかるヨ」
______地に墜ちた騎士は仲間とともに立ち上がる。
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朝霧藍 - 気にしない方針で大丈夫です。ありがとうございました。 (2017年9月10日 18時) (レス) id: f5e9b9845d (このIDを非表示/違反報告)
玲瓏(プロフ) - 朝霧藍さん» いや、ありがとうございますですが、、、。似てても、もう気にしない方針でいいでしょうか?これも何かの縁です。朝霧藍さんも頑張ってください!わざわざありがとうございました! (2017年9月10日 12時) (レス) id: 84d9c8d630 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧藍 - 読ませていただきました。たしかに、似ている部分がありますね。でも、玲瓏さんの方が圧倒的に話の書き方が上手です。最初の一話読んだらその次も読みたくなってしまい、気づいたら全部読んでました。更新頑張ってください。応援してます。 (2017年9月10日 11時) (レス) id: f5e9b9845d (このIDを非表示/違反報告)
玲瓏(プロフ) - 朝霧藍さん» 朝霧藍様も少し読んでみていただけませんでしょうか。意見が欲しいです。最初の一話でいいので。 (2017年9月7日 16時) (レス) id: 84d9c8d630 (このIDを非表示/違反報告)
玲瓏(プロフ) - 朝霧藍さん» 見てきました。確かに似ているような点もありますがよくある設定なので仕方ないかと。 (2017年9月7日 16時) (レス) id: 84d9c8d630 (このIDを非表示/違反報告)
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